満員電車でドアの付近に立っている女の子が電車に揺られる姿がスクリーンに映し出されていて、いつもの通勤風景を思い出すも、先ほどまでいなかった人影が隣にやってくるのを感じる梨乃。
(あ…れ?すごく閑散としてるのに、人が隣に来た…?どうしよう…席とか移動したほうがいいのかな?でも指定席で取ったし…)
こんな空いてる映画館なのだから、暗黙の了解で席を自由に座ってもいいことも知らず、梨乃は少しだけ不安を感じて逃げ出したくなるも、押し止まる。
妙な不安に押し潰されないように、梨乃はまたスクリーンに視線を戻した。すると、ちょうどスクリーンでは話が進んでおり、女の子の後ろにいた男の手が女の子のお尻に手を置いてゆっくりと這い回っていた。
「!」
(え?うそ、何か太ももが…?)
自分以外の温かさを感じ、ビクンと身体全体を一度震わせて体を固まらせる。
(う、うそ…さっきの隣の人?梨乃の足、触ってる…よね?…や、やだ痴漢なのかな?映画みたく痴漢されちゃってるの…?)
どうすればいいか分からない恐怖から、梨乃は身体を強張らせて、誰も座っていない前の座席に視線を下げる。これは痴漢をされるときの梨乃の癖みたいなもので、恐怖から相手の顔を見ることも出来ず、顔を下に伏いてしまう。
(おねがい…早く終わって…)
梨乃が無意味なことを願っている間、スクリーンでは女の子のお尻を触っていた男の手がゆっくりとスカートをたくし上げてスカートの中へ入り込んでいた。
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