旦那からは店を出る前にはすでに『今日は帰らない』とだけ連絡が。前はちゃんと帰ってきてくれてたし、もっとまめに連絡をくれていたのに。
無言のまま駅近くのラブホテルに入ると、フロントでパネルから部屋を選んでそのまま向かいます。
雨に濡れて店を出た時よりは冷静になったような、でも現実離れした今の状況に余計に頭がグルグルして酔いが回ってしまったような。
あっという間に部屋について、パタンと扉が閉じられます。旦那と付き合っていたときにきたぶりのラブホテルは場所は違えどそんなに雰囲気は変わらないようで、懐かしさを覚えました。隣にいるのは違う人だけど。
「あ、あの、わがままいってごめんなさい。おはなしだけ…すぐかえりますから…。」
やっぱりしちゃいけないことだと頭の中で警鐘がなりますが、今森さんも同じなのか、座る間もなく景気づけと言わんばかりに冷蔵庫からお酒を取り出し飲み始めて。
そんな状況を眺めていると濡れた身体が冷えて寒くなり、くしゃみが出てしまいました。
「くしゅんっ……ちょ、ちょっとさむいですね」
【もっと酔ってあかねが求めてくるか、このまま今森さんから押して貰う感じか、どちらがお好みとかありますか?私はどちらでも大丈夫です。
あと、夜も遅くなってきたので無理なさらないでくださいね。】
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