「美味しかったね…って、大丈夫?今井さん?」
お会計をしている時に雄馬は腕に頭をもたれるようにあかねが触れてきて、内心ではドキドキしていた。
外に出ると突然の雨、逃れるために急いで移動しようとあかねの手を引っ張る。
濡れながら早めに歩く二人。途中であかねがもう少しお話しできないかと聞いてきた…。
「俺は全然いいけど…今井さんはいいの?」
この雨でタクシー乗り場は長い列を成していた。
もう少し、というところまできたところで、内心どうしようか迷っているであろう雄馬より先にそう声かけたあかね。手を繋いだ右手にギュッと力を込めて、空いた左手を雄馬の左腕に回して、雨が降る中フラフラとする体を支えようとしているのもありつつ、タクシー乗り場に向かっている足を引き止めるように体を押しつけてきた。
あかねの言葉と行動に雄馬は
「風邪引くといけないから雨宿りしていこうか…」と誘った。
お互いいけないことだってわかってるから、顔は見ずにてくてくとラブボ街へと向かって行った。
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