今森さんに乗せられてもう一杯頼んでしまい、また喋っていると閉店だからと急いで飲んで…更に酔いが回ってしまったあかねは、店を出る頃にはフラフラな状態に。
「ふふ、おいしかったですね、いまもりさん」
でもすごく楽しくて、隣でお会計をしてくれている今森さんの腕に頭をもたれさせるようにして。手を繋ぎこそはしないけど、はたから見るとカップルでしかない2人が店の外に出ると、急に雨が降ってきて。
雨から逃れるために急いで移動しようとする今森さんに手を引かれる形で歩いています。
「…いまもりさん、あの、もうちょっとだけ、お話できませんか?」
タクシー乗り場までもう少し、というところまできたところで、内心どうしようか迷っているであろう今森さんより先にそう声をかけました。手を繋いだ右手にギュッと力を込めて、空いた左手を今森さんの左腕に回りします。
雨が降る中フラフラとする体を支えようとしているのもありつつ、タクシー乗り場に向かっている今森さんを引き止めるように体を押しつけて。
「いま、ひとりの家に帰るとすごくさみしくなっちゃいそうで…ちょっとだけでいいんですけど…おはなしだけ…」
でもいけないことだってわかってるから、顔は見れなくてうつむいています。
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