「へぇ、素直じゃん。相当溜まってるみたいだな」
……溜まってる?
私は内心で眉をひそめたが、表情には出さない。
ただ、任務の緊張と、この地雷系ファッションのせいで体が妙に敏感になっている気がした。
フリルが肌に擦れる感触、チョーカーが首を締める圧迫感、すべてが神経を尖らせる。
ホテルに着き、チェックインを済ませると、エレベーターに乗り込んだ。
男は私の腰を抱いたまま、鍵を握りしめている。
扉が閉まると同時に、エレベーターが揺れて止まった。
一瞬、真っ暗になる。
「えっ停電?」
思わず声に出したけど、すぐに照明が復旧し、エレベーターは再び動き出した。
表示パネルは指定した階に向かっているように見える。
でも……何か違和感がある。
上昇しているはずなのに、感覚的に下に降りている気がする。扉が開いた瞬間、空気が変わった。
そこは明らかに普通のホテルの客室ではなかった。
薄暗い照明の下、壁に拘束具が並び、中央に黒い革張りの台。
SMプレイ用の部屋だ。
「え……?」
言葉が出る前に、男が私の手を強く掴んだ。
「そんな恰好してるんだし、好きでしょ? お金も割増するからさ、楽しもうよ」
履きなれない厚底ブーツが足を滑らせ、バランスを崩す。
抵抗しようとした体は、すぐに男の力に引きずられる。
部屋の中へ、強引に連れ込まれた。
「待って……これは——」
言葉を遮るように、男が私の両手を後ろに回し、拘束台の縁に押し付けた。
革の感触が背中に冷たく当たる。
フリルのスカートが捲れ上がり、太ももが露わになる。
男の指が、ゆっくりと私の内腿を這い上がる。
「いい体してるじゃん。見た目ガキっぽいのに、中身は大人の女だろ?」
私は歯を食いしばった。首を振り、チョーカーがきつく食い込むのを感じながら、肩を捻って体をずらそうとした。
肘を男の脇腹に叩き込もうとするが、すぐに片腕を掴まれ、頭上へ引き上げられる。
革のベルトが手首に巻きつき、カチリと音を立てて固定された。
「くっ……!」
【遅くなりすみません】
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