玄関を出て直ぐ、廊下で隣の人と鉢合わせる。
こんな時間だし、誰にも会わないと思っていたのに…
「あ、こ、こんばんは。はい、直ぐそこの自販機に飲み物でも買いに行こうかと…」
思わず声が上ずる。
ノーブラなどバレるはずも無いと思いながら、無意識に隠すように胸の辺りへ手を持ってきてしまう。
そのせいで余計素肌に布が密着してしまう。
「コンビニ、ですか?」
自販機なら誰にも会うことなく帰ってこられると思っての選択だった。
コンビニまで行けば、明るい店内で店員や他の買い物客などの心配が頭をかすめる。
だが、本来性格的に押しにも弱く、強く断る理由も思い浮かばない。
「あ、じゃあ、お言葉に甘えて…」
俯きがちに答え、バレないように、後ろから静かについて行こうとする。
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