少しの時間が経過する。
もちろんその間も趣味の覗きは続けているわけだが、大きな進展がなかったというところか。
こちらの都合というよりもむしろ、女が多忙を極めていた…というのが理由になるか。
疲労に勝る性欲は確かに存在する。
が、それに勝る疲労も相応に存在する。
約1か月というところか。
女が越してきて、その期間で分かったこともある程度ある。
新社会人、というわけではないものの、新しい環境に馴染んでいく段階だという事。
やはりそこにはプレッシャーやストレスという物は存在するようだ。
特にここ数日は、泥のように眠りに落ちるほどの疲労がピークに達していたらしい。
帰りついては、シャワーも浴びずベッドに倒れ込んでしまう姿も何度も目にしていた。
女としての、玩具としての魅力は計り知れない。
とはいえ、生きる為の生活、を邪魔してまでどうこうしようとは思わなかったと言える。
女にとって、知らない視線、は、ストレスではなく、それを発散するモノにならなければいけないのだ。
それこそ、より男にとって都合よく楽しむ玩具になり下がるというモノ。
女の精神衛生が十分であることは、男にとっても非常に重要なこと。
無理矢理壊したいのではない。
自らの意志で壊れる方向へ歩みを進める、あるいは崩れていくから楽しいのだ、と。
しかし、何もしなかったわけではない。
下着に触れていない、わけではない。
何度も出入りした。
忙しいということは、家にいない、ということ。
つまり、合鍵を持つ男にとってみれば、そんなの部屋を自由にできる時間が多かったという事なのだ。
試したことはいろいろあった。
吊るされている下着を持ち帰らず、そのまま汚したこともある。
大胆に、女の部屋で手洗いを済ませたこともあれば、シャワーを浴び、女が使ったバスタオルで身体を拭ったこともある。
概ね…。
女の私物全てに。
一度以上。
触れているのだ。
そして極めつけは…。
「へぇ…電マ…ねぇ…。
もちろん、その為、に買うんだろ…?」
操作するスマホの画面が確認できる…、位置に隠しカメラを設置していた。
ベッドの枕元、小物の脇に携えた小型のCCDカメラ。
よくよく確認すればすぐに見つかる場所。
しかし、数週間でほこりが被り始めている場所、今更、いきなりそこに触れるわけもないと確信していた。
覗き穴の死角を補完するように、前述した枕元。
あるいは天井の蛍光灯の脇。
脱衣場の照明の脇。
キッチンの照明の脇。
スイッチが入っていない時は暗く、当然見えない。
逆にスイッチが入れば明るくなってしまい、逆光になってそちらに目を向けづらい。
そんな仕込み2週間の意味が、やっと効果を示し始めたのだ。
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「これでいいか…。」
ネット注文の商品が届く時間少し手前を見計らって、同様の袋に罠を仕込み置いておく。
宛名も、住所も、女のモノ。
中には、壁面にすらきっちりと固定できる吸盤の付いたディルド。
徐々に大きくなっていく球体が無数に連なったアナルパール。
そして…。
無線式なのに、リモコンがない…ローター。
多忙を極めた数日開け、疲労回復、ストレス発散にかまけて購入した商品のお供に。
あからさまなプレゼントが届く。
『気に入ってくれると…、嬉しいな…。』
そのメッセージカードと共に添えたのは、数日ぶりに盗んだ女の下着。
それも今しがた放ったばかりの欲望の白濁液が、べっとりと乾く時間すらないほどの粘度を保った状態で。
【お返事ありがとうございます。
色々書くと長くなってしまいました。
徐々に距離感は詰めていこうと思います。
気に入ってもらえると、嬉しいです…アダルトグッズ同様に。】
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