一週間ほど経過したか。
たかが一週間…、とは言えど、まるで付いて回るように女の私生活を覗き続けた男にしてみれば、大凡の生活リズムが見えてくる。
起床時間、起床後のルーティン。
家を出る時間。
そして帰宅時間、その後の振る舞い、過ごし方。
もちろん入浴のタイミング、その尺、その後の恰好。
下着の種類、ローテーション。
お手洗いの頻度に至るまで…。
もはや、無意識的に行っている分、さら以上にさらの生活しているのではないか、と思えるほどの執着を見せていた。
(それにしても…本当に当たりだな…。
慣れてきたから無防備になりがちなのはわかるが、ここまで生々しくその身体を曝け出して生活してくれるなんて…。)
とはいえ、贅沢にも変化らしい変化がないと、そんな女の全裸を日々楽しむ時間さえ飽きが生まれてくるのも事実。
幾度となく、その無防備で赤裸々な私生活を覗き見ながら果てた男だったが、
そろそろ次の仕掛けを考え始める。
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ある日、さらが帰宅すると玄関扉の前には宅配業者からの配達物が置かれていた。
もちろんあて名はさら。
身に覚えのない宅配なら警戒もするだろうが、普段からさらの生活を覗き見ている男は知っていた。
生活を始めてから気づく、足りないものの存在。
便利な今の時代、注文から数日で不在にしていても品物が届くのが当たり前だ。
慣れた様子で注文をする様子を見ていた男は、その注文に紛れるようにあるものを注文し、送ったのだった。
開封すると中には1本のDVDのケース。
如何にもという様相のパッケージにはタイトルが…。
『解放』
内容の一部が描かれているパッケージには、所謂主演する女優が大写しになっているようなタイプではなく、何人もの女性の目線にモザイクが施された素人もの。
全裸で大胆な日常生活を過ごしているような少女。
排泄の様子が描かれている少女。
ムダ毛処理の様子が描かれている少女。
さらには、まるで何かに釘付けになるようにPCに夢中になりながら乳首を弄る少女。
スマホのカメラレンズを自分に向けて設置し、その前で自慰に耽る少女など。
タイトルから想起させるように、何かから解き放たれたように奔放な自分を曝け出す少女たちが描かれている。
露骨に卑猥な所謂えろいDVDというよりは、内に燻る欲求が解き放たれた少女たちを寄せ集めたようなモノ。
まるで、一人暮らしを始めたばかりのさらも、その一人だ、とでもいうかのように。
(そろそろ帰ってくる頃かな…?
怪しいだろう…?気持ち悪いだろう…?
捨てるかい…?
それとも、ちょっと見るだけなら…ってなっちゃうかな…?
どっちにしても…、楽しめるからいいんだよ…。
こんなアパートじゃ相談する管理会社も大家もいない。
実害がなければ警察だって動かないのがこの世の中さ…。
愉しもうよ…もっと…。)
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