「仲良く…か…。
正直、そんな感覚はないんだよ…?
たぶん啓也だって、同じような感覚じゃないかな…?
なんて言うか、今更切るような縁じゃない…っていうのか…?
家族みたいなもん…とまではいわないけど、下手な親戚よりは親戚っぽさはあるかもしれない。
生まれた時から優依を知ってて…、啓也…、君のお父さんやお母さんと同様に君の成長も見てきた。
仲が良いなんてレベルじゃないんだよ…な…。
は…あぁ…。」
生暖かい感触に包まれる、躊躇いなどそこにはない。
決して相容れぬはずの年齢差…、それも知人以上に関係の深い友人の娘。
それがこうなるのか…。
当たり前、のように自ら床に下り、跪き、膝を開いた男の間に滑り込む。
どういうつもりなのか…、どういう立場でいるつもりなのか。
確かに距離は近い。
優依にとっては貴重な、大人の友達、と言える間柄だろうか。
きっかけこそ優依からの相談と、冗談交じりに少し大人びた、子どもには少し早い話を仕掛けたことだった。
にもかかわらず、それが由依の興味を擽り、今に至っているのだ。
「それにしても…上手くなってきているな…。
うちに来る頻度…、そんなにないけど…。
彼氏でもできたのかい…?」
きっかけは数か月前。
それ以降、何度か足を運んでくれているがそれでも数回の話。
それが回を増すごとに劇的な上達を感じる。
まるで練習しているかのような…、そんな気持ちになれば彼氏の存在がちらつき。
寂しく感じながらも、その方がいい…と、関係の終わりさえ少し感じながら問いかけて。
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