基地が、陥落した…。
功を認めていただいて、直々に聖女様から勲章を戴いて。
そして、国境警備の重要拠点となる、要の基地を任せていただいて…。
本来であれば部下を逃した後、自害するはずだった。
私の拠点は前線防衛の数ある拠点の一つではあるが、ここに穴を開けてしまったのは損失が大きい。
アストリアのために、まだ何かできるはず。損失を与えてしまった分、挽回したいという想いが、私を生きながらえさせ、結果間抜けのように捕獲されてしまった。
この時リアナは知らなかったが、同時に陥落した拠点は多数あり、リアナらが持ち堪えられたとしても、前線は崩壊していた。
「…おい、私をどこまで連れて行くつもりだ…っ。こんな扱い、国際捕虜条約に違反するぞ…っ」
逃走ルートは帝国軍に潰されており、敗走兵は次々に捕虜にされてしまった。
私もそのうちの一人。非戦闘員を任せて先に行かせた、エラン達は無事だといいが…。
首に太い首輪ををつけられ、繋がれた鎖を引かれて地下に連れて行かれる。
これから尋問という名の拷問が始まるのか…、そう身構えていたが。
(鞭…?やはり拷問か何か…か?しかし、あまり尋問に使用する例は聞いたことがないが…)
鞭を持った男の存在に気がつき、眉を顰める。
戦争中の士官が捕虜にされた場合、情報を聞き出す尋問や拷問が待っていることが多数だが、リアナらが知らないだけで、アストリアは既に詰みの状況だった。
もはや尋問の必要はなく、降伏させた後の占領の準備の段階であった。
「自分で脱ぐ…っ!この軍服は、我らが聖女様から授かった大切なものだ…っ!貴様らオラク人如きが、軽々しく触れていいものではないっ!」
気丈にも吠えて見せ、縄を解かれて手首についた痣を摩る。
勘付かれないように目だけで脱出の糸口を探すが、四方には銃を携帯した男四人。出口は南京錠で施錠されていて、脱出は不可能。
それからは動揺を隠すように、上着のボタンを一つずつはずし始めた。
迷彩のジャケットを脱ぐと、タンクトップが現れるが、隠し切れない胸が男共に晒される。
子供を作る予定などないのに、無駄に発育したGカップの胸をこれほど恨む時はないだろう。
「ふー…っ、ぐっ、ふー…っ」
惨め、恥ずかしい、悔しい、悔しい、悔しい。
溢れそうな感情を抑えながら、ズボンのベルトを外してストンと落とした。
グレーで色気がないショーツがキュッと食い込んでおり、V字を作っている。
泥がついたブーツごとズボンを足から抜き去って、床に簡単に畳んでおいた。
タンクトップとその下のブラジャー、そしてショーツ。その3枚の布地のみが、男達からリアナを守っているが、圧倒的に頼りない。
「ふ、ふん…っ、軍服は脱いだぞ…。男という生き物は、猿の如く、常に女の身体のことを考えているのか?」
早いうちから士官学校に入ったリアナは色恋の経験がない。下着姿すら男に見せたことがなく、既に顔は真っ赤。しかし、それを隠すように皮肉を口にし、鋭い眼光で睨みつけた。
【ありがとうございます。要点を押さえていて、読みやすいですよ。私は色々詰め込んでしまって、ごちゃごちゃになってしまうことが多いので…。】
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