「エラン、今日は君の機転に助けられたな。戦線は膠着状態だが…、我々には聖女様がついている。きっと大丈夫さ」
「…司令部から嫌な知らせが届いた…。リンド共和国が同盟を破棄し、我が領土に攻め込んだそうだ…。我らは援軍を待って戦い続けているというのに…。」
「…くっ、ここはもう持たないか…。全部隊に後退の命令を出せっ!…司令部への報告は後だ。どうせ「死守せよ」しか言わんっ。聖女様はきっとわかってくださる!」
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今でもたまに、あの日のことを思い出す。
対オラク同盟は早々に破棄され、孤立無援となったアストリア。
前線に立つ我らにも皺寄せは当然やってきて…。
優秀な下士官がいたから良かったものの、聖女様に任せていただいた前線基地は簡単に崩壊してしまった。
領土を深く侵攻していたリンド共和国軍に挟まれ、多くの仲間が命を落としたと聞いている。
私は、恥ずかしながら捕虜となって捕まり、命を捨てることができなかった。
そして、今…。
「ングッ、ん…っ、ン゛ン゛ッ!!!」
締め上げるようにキツく背中で手を拘束され、ハーネスによって下を向けずに顔は真っ直ぐ前を見据てさせられている。
軍隊行進のように真っ直ぐの姿勢に強制され、膝まであるブーツ型の拘束具が歩くたびに音を鳴らす。
レザーの拘束具のほかは全裸であり、秘部を隠すことは許されず、乳首の先端には鈴が結びつけられ、「チリンチリン」と間抜けな音を鳴らしていた。
「ぐぅぅ゛っ、んぐっ、ぅぅ゛っ!!」
(重すぎてなかなか進まん…っ!これではまた罰が…っ)
ビットギャグを嵌めた口から涎を垂らし、文字通り歯を食いしばるリアナ。
ポニーガール拘束のためだけにお尻の拡張調教もされ、今日が初の実践。あまりの重さに全身に力を込めて、懸命に足を前に進める。
長い芝居生活の中で、肌を見られる恥ずかしさよりも、罰を受けることを恐れるようになってしまった。
効率を考えるなら、普通に馬を使ったほうが早いに決まっている。それなのに、わざわざ女性を、さらには動きにくい拘束具をつけて…。
聖女への信仰は薄れつつあるものの、国のために戦った元軍人に対する敬意はまだまだ国民に根付いている。こうして見せ物にすることで、軽蔑させたいのだろう。
(だが、私たちはこんなことでは負けたりなどしない…。何度鞭で叩かれようと心までは…っ!)
「んっ…?……〜〜〜〜ッ!?」
気合いを入れ直したその時、エランと目があった。
何年も会っていなくても、あの地獄を共にし戦友だ。忘れることなどない。
リアナに忘れかけていた羞恥心が芽生え、身を捩って身体を隠そうとするが、腕は拘束されており、チリンチリン鈴の音が鳴るのみ。
顔を真っ赤にし、ダラリと一筋の涎を垂らしながら、立ち尽くすエランを見つめた。
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