「ぅ…、ぁ…」
強引に視線を合わされ繰り返される命令に今度は抵抗できなかった。
カイセイに持ち上げられ隣どころか膝の上に乗せられ固定するように腰に腕を回される。
その体勢は昨日の行為を思い出され、またあんな風に躾られるのかと思うと身体が緊張してしまう。
しかしカイセイはそのまま食事を取るだけでそれ以上ゆきのに触れて来ることはなかった。
それどころか時折料理を取ってはゆきの与えてくる。
しばらく警戒していたゆきのもゆっくりと食事を始め、食べ終わる頃には抱きかかえられることを受け入れていた。
食事を終えてバイトへ向かおうとする最中にカイセイから言われた言葉にドキリとした。
(…さすがにバイト中に何かしてくるなんてないよね)
人の目がある場所であればカイセイも下手なことはしてこないだろう。
自分もバイトに集中できれば嫌なことを思い出さずにすむ。
そんな風に考えて昨日と同じようにカイセイと海の家へと向かっていくゆきの。
腰を抱かれたまま昨日より密着して砂浜を歩けば昨日と同じようにカイセイはすれ違う人達と挨拶を交わしていた。
けれどいつも通りのカイセイと違ってゆきのの心情は変わっていた。
(…っ、見られてる…)
昨日は気づけなかった視線の意味が今は分かってしまう。
そう言って頂けると嬉しいです。
ちょっと用事があるので次レスは少し遅れます。
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