決心したばかりだというのにカイセイの声を聞いただけで動揺する自分にゆきのは悔しそうに目を逸らした。
初めて会った時と同じ爽やかな声にまるで昨日の事が無かったような態度。
いや、むしろアレがカイセイにとっての日常で、寝て起きるのと同じくらい普通なのだろう。
きっと自分よりも前にも、それこそ彩香の時だって同じようにしたのかもしれない。
それが忌々しく、そして最後まで抵抗しきれなかった自分も腹立たしかった。
「………」
当然挨拶なんて返すわけもなく、警戒するような目をカイセイに向けているゆきの。
示された隣に座ることもなく、むしろカイセイから距離を取るようにテーブルの向かい側の床に座った。
フローリングの硬い床は座り心地がいいとは言えないがカイセイの傍にいるよりは安心できる。
そう思いながらテーブルを見ればまるでゆきのに向けて用意したような朝ご飯が用意されており、驚いたように目を見開いた。
そういえば昨日の屋台メニューも夕飯も、仕込みのしっかりした食べ物が並んでいた。
もしかしてそうやって自らの手で拵えるのがこの男のやり方なんだろうか…
おはようございます。
私も今日の昼間は大丈夫なんですが、夜はあまり書き込めないかと思います。
とは言いつつレスの続きが気になってつい覗きに来てしまうかもしれませんが…
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