カイセイから手順を聞いて何度か復唱しながら真面目にバイトに専念するゆきの。
屋台を開けて直ぐに客が入り、慣れない手つきながらも注文されたメニューを袋に入れて手渡していく。
チラチラと向けられる視線の意味に気づいていないゆきのは愛想良く笑い接客していく。
「お買上げありがとうございます♪」
まさか自分の身体を見られているなんと思ってもおらずニコニコとしていたゆきのだったが、三組目の客が背後で下品な笑い声と一緒に発した言葉に自分が傍から見たらどんな風に見えるのか、どんな目で見られていたのかに気づいてしまう。
(…っ、うそ、この格好裸エプロンに見えるの…?)
気づいた途端カァッと赤くなり縮こまってしまう。
(じゃあもしかしてさっきのお客さんも…それどころかここに来るまでにあった人達にもそう思われてたんじゃ…)
ここは海の家で、ビキニ姿なんておかしいはずないのに一枚エプロンを着けただけで自分が痴女みたいに思われていたことに恥ずかしくなる。
更に追い討ちをかけるようにカイセイの手がお尻に触れ、汗ばんだ肌に屋台作業で熱くなったカイセイの指の感触がハッキリと伝わってしまいビクッと肩が跳ねた。
「ぁ…っ…」
それと同時に男達の視線が自分のどこに向けられているかを強く実感してしまい、カイセイの手から逃げるように身体を捩る。
ありがとうございます。
無理しない程度にお付き合いして頂けたら嬉しいです。
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