和室の部屋の中、テーブルに向って座っているとキャプテンの久保が入ってきた。
テーブルを挟んで、私を見下ろすようにして立っている。
『正面に立たれては話も出来んから、座りなさい。
練習後の後片付けは済んだか?
後輩の面倒見ながら、自分たちの練習するのも大変だろう?何か冷たい物でも飲め。』
と立ち上がると冷蔵庫からペットボトルからジュースをコップに移してたものを久保に手渡す。
わざと手渡したのは、久保に飲まなきゃいけないと思わせるためで、当然、コップの中には眠り薬が入っている。
久保がいつ飲むのか、ワクワクしながら素知らぬ顔で話を始める。
『生徒たちの意見もわからないではないが、今までも俺のやり方でやってきてバレー部を強くしてきた実績がある。
多少、厳しくて辛いだろうが、先輩たちもそれを乗り越えて優勝に涙してきたんだ。
練習は裏切らないぞ。』
以前から、練習方法に異議を訴えてきた久保の事だからと、先手をうつように話し出す。
【薬で眠らせ、拘束して写真を撮ったり動画に撮ったりしていう事を聞かせることにします。
複数人には拘らずに、プレーの中で複数人に貸しだしをしたりしたいと思いますが、いかがですか?】
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