二十発目が終わった瞬間、
私の世界は涙と熱い痛みだけで埋め尽くされていた。
もう声も出なくて、ただ「ひぐっ……ひぐっ……」って嗚咽を漏らしながら、
四つん這いのまま震えてるだけだった。
凛も同じで、幼い泣き顔で「北斗さま……ごめんなさい……」って繰り返してる。
すると、北斗さまは無言で立ち上がり、
部屋の隅の冷蔵庫から、冷えたタオルを二枚取り出した。
……え?
北斗さまは、私たちの後ろに膝をついて、
真っ赤に腫れ上がった尻に、そっと冷たいタオルを乗せてくれた。
ひゃうっ……!
冷たさと痛みが混ざって、身体がびくんって跳ねたけど、
すぐにじんわりと熱が和らいでいく。
北斗さまは凛の尻にも同じようにタオルを掛けながら、
静かに呟いた。
北斗さま
「痛いだけじゃ、壊れちまうからな。
小さい頃、母さんが父さんに叩かれた後、いつもこうしてたろ」
……そうだった。
北斗さまは調教経験はないって言ってたけど、
小さい頃から両親のプレーを目の前で見て育ったから、
「叩く」だけじゃなくて、「ケアする」ことまで、ちゃんと知ってた。
私は涙を止めることができなくて、
冷たいタオルの下で震えながら、
北斗さまの足に額を擦りつけた。
雪乃
「ありがとう……ございます……ご主人様……
雪乃……痛くて……でも……こんなに優しくされて……
もう……北斗さまなしじゃ生きられません……♡」
凛も同じように、
凛
「北斗さま……お尻痛いけど……冷やしてくれて……嬉しい……」
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