小村くんが話を聞いてくれる…小さな喜びと、背負うものの重さに肩をすくめてしまいますが、三年生たちと目が合うと、軽く咳払いをして表情を改めます。
「それじゃ、そのつもりでお話するからね。
小村くんも今、異性なんかに興味津々の年頃でしょう?
もしそういったことが勉強の妨げになっていたら、担任としてはなんとか解消してあげたいのよ。」
前置きは普通、けれどそこから話がきな臭くなってきます。
「それで、さっきこの学校には『おめでたの女先生が多い』ってお話をしたでしょう?
小村くんにも、それに賛同して欲しくて。」
理解や納得ではなく『賛同』、その意味を小村くんが計りかねているところに、先輩たちも口を挟んできました。
会長「つまり、おめでたの先生方は、性の悩みを解決してきた先生ばかりだってことだよ。」
役員「それじゃ抽象的すぎるでしょ。もっとストレートに言わないと伝わらないよ。
先生方には先生方の都合で賛同してもらってるんだけど、要するに先生方は悩む生徒に対して、ご自分の身体で悩みを発散させてるってこと。
うん、そうだよ。おめでたはその結果。先生方はお気に入りの教え子の子どもを孕んでるんだ。もちろん表向きや法的には旦那さんの子どもとして、ね。」
先輩たちの話はつまり、この学校の既婚の女性教師のほとんどは、自分の夫ではなく生徒との子どもを宿しているということ。
さらなる『会長』の補足で、妊娠教師たちはどちらかというと平凡なサラリーマン程度の夫の子どもよりも、年齢的に若く新鮮で良質な本校生徒の精子での妊娠を望んでいるとのこと。そういった行為を斡旋し、性欲を溜め込んだ『優秀な生徒』と、同僚の妊娠を見て『性欲と妊娠欲を強くした女教師』をマッチングさせる裏サークルがあるのだと示唆されます。
「そして、その裏サークルは、夏休み中に結婚した私にも声をかけてきたのよ。
毎日のように、いろんな先生方生徒たちからお話を聞かされて、私も優秀な生徒との子どもを作りたいって考えるようになった。」
目を伏せながら感情の抑揚を抑えて、自分自身に言い聞かせるように話すと、ふと小村くんを正視します。
「それで、私も裏サークル『人妻教師を孕ませる会』に入ろうと考えるようになったのだけれど。
『顧問』になるために条件を出したのよ。
条件は、最初は私の気に入ってる優秀な生徒との子どもを妊娠したいって。その子と一緒の入会じゃないと絶対入らないって。」
会長「それで慌てて僕らもその生徒の情報を調べたんだ。
そうしたら、これまで勧誘候補に挙がらなかったのが不思議なくらい、数学の能力が高いんだね。数学一辺倒でもなく、他教科も充分成績上位だったし。」
役員「だから小村くんの入会は、満場一致で可決したよ。
そして血液型も、安藤先生のご主人を充分ごまかせる、近い血液型だったし。だから小村くんと安藤先生を、我がサークル『孕ませる会』にお誘いしたいんだけれど、どうだろう?」
会長「万が一、断ったとしても無理強いや脅したりはしないよ。
ただ、裏サークルの存在を口外しないよう、一筆だけは書いてもらうけど。」
突然貴方に知らされたのは、『人妻教師を孕ませる会』なる裏サークルの存在、そしてそれに安藤美沙先生が自分を指名してきたこと。
安藤先生は貴方の反応をうかがいながら表情を硬くしていましたが、勧誘のために同席した三年生二人は平然としていました。
勧誘された一年生が目の前の新婚教師を慕っており、断る可能性など無いと達観していたからです。
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