「こんにちは、あさだ きょうこです、よろしくお願いします」
「ああ、浅田さんね・・・遠いところお疲れでしょう、もう宿舎には行かれました?」
「いえ、まだです・・・ご挨拶と思いまして・・・」
街に到着してまず感じたのは、平均年齢がかなり高い住民しか見かけなかった事。
なのに、なぜか小さな子供とお母さんらしき女性を見かけた事だった。
地方では少子化と、若手の流出が問題となっているが・・・。
そして、役場の職員も男性が多く少し疑問も湧いてきた。
でも、これからはここが私の故郷・・・そして職場だ、一生懸命働いて地方公務員として
雇ってもらって、素敵な旦那さんと・・・。
「じゃあ、先に宿舎に行かれますか、それとも集会場を見に行かれますか?
会員の皆さんは今日も自主的にトレーニングされていますが・・・」
「そうなんですね、じゃあご挨拶だけでも行って来ます」
なんと無く、係の人のニヤけ顔が気になったが、会員さんの様子も見ておこうと
私は役場の近所にある体育館とプール、グランドがある立派な施設。
そこにある集会場に、私が担当するお年寄りがいるという事だった。
途中宿舎の前も通るが、家財道具は必要無いと言われ、身軽にやって来た。
でも、宿舎と言われた建物は、どうしたことか普通の住宅とは少し違った。
窓には格子がはめられ、出入口らしいのはひとつだけ・・・。
宿舎と言うより収容所であった。
若い女の子と、小さな子供の声がしていた。
他にも人が居るとは聞いてはいたけど、少し不安な気持ちがした。
施設の管理事務所に着くと、管理人のおじさんがいて更衣室を教えて貰って着替えて集会場へ向かう。
ここに来る前に買い求めた、ピンクのレオタードと白いスポブラ、ピンクのTバックショーツに白タイツで
集会場に入った。
「皆さん、こんにちは あさだ きょうこ と言いますよろしくお願いします」
「よろしくね、きょうこ先生・・・若いねぇ〜二十代かい?
わしらここの体操教室が生き甲斐みたいなもんだから、よろしくお願いしますよ」
返事をした老人と何人かは最前列に来て間近で、私の身体をジックリとニヤけながら見ている。
「この前の子よりもエロい身体をしとるのう・・・」
また違う老人が私の身体を見ながら言っている。
老人ばかりと思って、気を抜いていた私だが、下手をすれば私より体力がありそう・・・。
「さあ、皆さん楽しく、無理なく、体力を付けてくださいね・・・私も協力します、一緒に頑張りましょうね」
こうして初日のトレーニングが始まった。
(はい、見ていますよ、よろしくお願いします。
置き主体でゆっくりペースですけど、いきなり消えませんから)
※元投稿はこちら >>