「…。」
数日前、ふとしたきっかけで入手した催眠アプリ。
新手の詐欺か、あるいはサイト誘導か…、等と半信半疑ではいたモノの、特に害はなさそうかと使用してみた結果は、現時点で神アプリと言える効果を見せてくれた。
行動を強制するだけなのか、
催眠中の思考回路はどうなっているのか、
催眠中の記憶等に障害や影響は現れるのか…。
怪しすぎるアプリ…。
しかし、それ以上に興味と興奮が勝ってしまえば、何かある可能性、リスクすら受け入れるつもりで行動に出ることを選ぶ。
「ん?あぁ…何でもないよ…。」
そんなことを考えながら眺めていた、ターゲットの小泉真奈美に声を掛けられ、咄嗟に弁解するように反応する。
どうやら気になり過ぎて視線が彼女を追いかけてしまっていたようだ。
それも無理はない。
男受けする体つき、豊満な膨らみは他の男の視線さえ釘付け。
(結婚…ねぇ…。)
近日結婚予定の男も部下であり、見知った間柄。
それ故に、妬み…嫉みは言うまでもない。
もちろん、部下の男からしてみればいい迷惑だろう。
しかしそんなことは関係ない。
只の逆恨みが、ここまで行動に影響するのか…そう思う程、男は興奮の中に冷静さを持っていた。
「アプリを起動して…対象をスマホに写し、撮影…っと。」
カチャ…っと僅かに聞こえるシャッター音。
不思議そうにその音に反応するのは自然の流れ、しかしそれがトリガーとなり催眠状態に陥るようだ。
しかし、初見の対象は逃げていってしまった為、勝手がつかみ切れていない。
実行しながら掴んでいくことになるか…。
(上手く催眠状態になっていなければ、この先の人生に関わるな…。
不用意にあり得ない指示を出して、もし催眠状態じゃなかったら不味い…。
ん…?
メッセージモード…?
対象を視界に収めている状態で、アプリに文字入力すれば指示と同じ効果を与えるのか…。
なるほど…、初見の相手にはちょうどいいかもしれないな…。)
『資料のチェックと一緒に…下着のチェックも求めろ。』
「こんなところか…、試すにはちょうどいいだろう…。」
ぴっと送信ボタンを押す。
期待と股間が膨らむ中、男はちらっと真奈美の方に視線を移して。
【素敵な書き出しだと思います。
こちらも、催眠やアプリ絡みのイメを頻繁に行ってきているわけではないので半信半疑な感じはあります。
やりづらければ言ってくださいね。】
※元投稿はこちら >>