「うぅっ、ぅうん…ぁっ…」
口を塞がれているため、声での警告や抵抗が出来なくなった上に、左右の痴漢に手をつなぐようにして自由を奪われているため、手で抵抗する事も出来ない。
何とか必死に自分の意思を痴漢たちに伝えるため、首を横に振ったり、身体を捩ったりしていたが、そんな事したら周りに気づかれてしまうと囁かれ、抵抗を止めまた身体を強張らせる私。
(何なの、この人たち…全く警戒する事なく、無遠慮に触ってくる…まるで同意している人に対するような振る舞いだけど…)
痴漢に握られた手を振り解こうとしても、ガッチリ握られ、女の私にはとても両手を自由にする事は出来ない。
最後の抵抗手段の睨みも全くその効果はなく、逆に相手を興奮させているかのような印象さえ受けるほど、行為がエスカレートしていく。
絶対絶命のピンチの時、ふいに一輝さんの優しい笑顔が頭に浮かぶ。
(一輝…助けて…ヤバいょ、私…)
その瞬間、お尻の穴付近を彷徨っていた指が、機は熟したと徐々に穴への侵入を試みるかのような動きに変わってくる。
(えっ…?そんなところ、指を入れるところじゃない!)
ノーマルな私にとっては常軌を逸した行為で、昔の恋人にふざけて言われた事があるのを思い出してしまう。
必死に頭を振り、最大限に拒否する姿勢を見せるも、痴漢には興奮のスパイスにしかならない。
そうこうしていると、次の駅に電車が到着して人が降りるタイミングでスペースが出来そうになる。
(何とか逃げなきゃ!)
そう思い両手を振り解き、逃げようとした瞬間、年配男性の後ろで背を向けて立っていた男性客がすっとそのスペースを消してしまうように動く。
(嘘でしょ…最悪っ)
人が再度雪崩込んできて、また元の位置に戻された私は、絶望感を味わいながら、発車のベルとアナウンスを聞く事になる。
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