1時間後…
[ikさんからメッセージが届きました!]
貴方がいいねを送ってから暫くすると、アプリの通知が届く。
200以上もあるいいね数をもらっている女性会員から届くのはどちらかと言えば珍しいと言える。
そこまでの数になると休む暇もなく送られてくるから。
女性の方も辟易し、より選択がシビアになるし、人によっては面倒になりアプリ自体を辞めてしまうケースもある。
そんな中、このikという女性会員は「優良」だと言える。
ーーー
『初めまして。
いいねありがとうございます。とても嬉しく思っております。
いつき といいます。
まずはメッセージでお話出来たらと思っております。よろしくお願い致します。』
18歳…にしてはどこか大人びた文面。
このくらいの年齢ならもう少し砕けた言葉になりがちなもの。今どきの子はこんなものなのだろうか。
精飲…という比較的マニアックな募集内容に対し、どこかミスマッチな雰囲気…
ik…恐らく名前をイニシャル化したネームだったのだろう。
『プロフィール拝見しました。
会社員をされているのですね。どんなお仕事されてるんですか?
私は高校を卒業してからフリーランスで働いているので会社ってなんか新鮮で。良かったら色々教えてください(^^)
なんとお呼びすればいいでしょうか?』
丁寧な中にも愛嬌の様なものが漂う文章。
やはり本題と少しズレている様な雰囲気がある。
普通、この年齢差なら貴方に対しもう少し構えても良いものだが…募集内容があれだけに。
『精飲のご経験はお有りでしょうか?
また、精子を御提供してくださる意思がお有りという事でよろしいでしょうか?』
提供?…
射精の事だろうか?…
通常、もっと違うケースで使う言葉だが…
人工授精…そういったケースで…
いくら体内へ取り入れる行為であっても妊娠は有り得ない。
それに対し…提供…という表現をするのか…
何だろうか…この感覚は…感受性は…
少し…丁寧すぎる…そう感じるのは気のせいだろうか。
何とも形容し難い雰囲気を漂わす、若干10代の女性会員とのやり取りが始まった…
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