「そうですね・・・私もちさとさんとしてみたいなあ・・・そうだ、仕事終わりにラブホでも行きませんか?・・・なんてね」
奥村は嘲笑うかのように言ってくる。
(私はお薬のせいで・・・あれは事故・・・)
思いもよらぬ奥村の提案に嫌悪感があったが、もういわれるままに、従うしかない状況だった。
この男とも関係を持たされる・・・そんな背徳感の予兆が私を襲い、胸の鼓動が高鳴った。
「今日も沢口さんのお宅に伺って、自分から沢口さんを襲いにいきますか、それとも・・・本当に今夜私と
ラブホに行ってプレイするか、どっちがいいですか?」
究極の選択を迫られる私・・・どっちが良い?・・・いくらなんでも・・・。
夫以外と関係を持ってしまったのは昨日が初めて・・・。
そんな私にまだ、関係を持たせろと言う事なのだ。
「そ、そんなの・・・どっちも困るわ・・・」
「ああ、ちさとさん・・・まだ、自分に選択権があるって思ってるんだ・・・
私は良いんですよ・・・貴女が破滅したって・・・私には関係ないですからねえ」
「そんな・・・ひどい・・・私はこれ以上・・・関係を持つ気なんて無いわ」
「じゃあ、この動画を館内で流そうか・・・それとも、ネットに・・・」
「やめて!・・・わかったわ・・・お願いだから、そんな事しないで・・・」
奥村は、私が警察に通報したり、他の人間に相談する事は無いと確信した。
「そうですか・・・ちさとは理解が早い・・・これからは仕事が楽しいですね。
さあ、沢口さんのところに行きますか・・・どんな反応するか楽しみですね。
仕事が終わったら・・・ふふふ、楽しみですね・・・じゃあ、行きましょう」
私は奈落の底に続くドアーを開けてしまったことに気付いていなかった。
※元投稿はこちら >>