「どうしてですかね…そうですね…面白そうだからですかね…。」
彼女は奥村がこんな事をする原因がわからなかった。
今迄、言い寄られた事も、誘われたことも無かったからだ。
しかし、奥村は彼女が理解できる性癖の持ち主では無かった。
介護でのストレスが、彼のせいへきを捻じ曲げていたのだ。
その吐口の生贄に彼女が選ばれてしまったのだ。
「私もこんなふうに事が進むとは思ってなかったんで、意外でしたよ…まさか沢口さんとヤっちゃうなんて、私もびっくりの展開でしたからね…。」
奥村の仕掛けた罠に堕ちてしまった彼女…。今更後悔しても仕方のないことだが、沢口さんとの行為に及んでいなければ、こんな事にはなっていなかった。そして、彼女自身も自覚していた。危ない薬だと知りながら自らそれを口にしたことを…。
「こんな事、誰かに知られたら…大変ですよね?ちさとさん…。」
今迄感じた事のない、いやらしい視線が彼女の全身を舐め回す様に感じた。
「いったい、私にどうしろと言うの?…。」
奥村の要望に従うしかないのか…たった一度と思った不貞が…
夫との家族計画が崩れていくのが見えた…。
「そうですね…、私もちさとさんとしてみたいな…昨日の仕事終わりにラブホでも行きませんか?…なんて言ったりして…。」
彼女を揶揄うように奥村は言ってくる。
そんなことを言われた彼女は嫌悪があったが、従うしかない状況を理解していたので、この男とも関係をもってしまうかもしれないと思うと背徳感が彼女を襲い、鼓動が高鳴った。
「今日も沢口さんのお宅に行って、自分から沢口さんを襲いにいくか、それとも…本当に今夜私とラブホに行ってプレイするか、どっちがいいですか?」
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