飯田さんは私の慌てた様子と、微妙に乱れた髪、頰の赤み、そして何よりスカートの裾にうっすらと残る湿った跡を見て、目を細めた。
飯田「……へぇ。資料の説明、ねぇ」
私「う、うん、そう……ちょっと長引いちゃって……」
飯田はデスクに肘をつき、顎を乗せてじーっと玲奈の顔を見つめる。
明らかに疑いの視線だ。
飯田「でもさっき、藤原くんも課長も資料なんて持ってなかったですよね?
二人とも手ぶらで会議室入ってったような?」
「……っ!」
一瞬、肩がビクッと跳ねる。顔がみるみる赤くなり、視線が泳ぎ始めた。
飯田「課長?さっきの『説明』って、もしかして……『特別な説明』だったりする?」
「ち、違うよ! ほ、本当に資料のことで……!」
飯田さんはニヤリと笑って、声をひそめる。
「なら、どうして課長の唇……ちょっと腫れてるの?しかもなんか、テカテカしてない? グロス塗りすぎた感じ?……それとも、別の何かで濡れてるだけ?」
私はは思わず自分の唇に手を当ててしまう。
確かに、まだ俊也様の味と熱が残っていて、唾液と精液の残り香が微かに鼻をくすぐる。
慌てて手を下ろすが、もう遅い。
飯田さんはそれ以上追及せず、ただ悪戯っぽく微笑んだ。
飯田「ま、いっか。誰にも言わないでおきますから」
私は俯いたまま、言葉が出てこない。飯田さんは自分の椅子に戻りながら、背中で小さく囁くように付け加えた。
飯田「でも、次からは……ちゃんと拭いておきなよ?匂い、ちょっとだけ……残ってるかも」
玲奈の顔が一瞬で真っ赤になる。
飯田は振り返らず、肩を小さく震わせて笑いを堪えながら席に着いた。
(……バレてる。もう、隠しきれないんだ……)
私は膝の上で手を強く握りしめ、震えを抑えながら、必死に平静を装った。
飯田さんの視線が、背中に優しく、でも確実に突き刺さっているのを感じながら、役員会に向けて、資料を持ち部屋を出て行きました。
【飯田さんバレ(察しでのにしてしまいましたけど…】
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