出社時間ギリギリに出勤して来て、玲奈さんの席に行き
「課長 おはようございます」
爽やかな笑顔で挨拶をすると、自分の席の周りの人にも挨拶をしていると
玲奈さんが
「藤原君 今日の予定はどうなってるの?ちゃんとボードに書きなさい」
少し不機嫌な顔で席まで来て…
「あっすいません。 はい これからお得意様回りに行って昼は帰社します…」
玲奈さんは残念そうに、「わかったわ。ちゃんと書いて…時間は厳守よ」
席に戻って行く…
隣の飯田と顔を見合わせながら、書類を整理して部屋を出て行く。
得意先回りをしているとLINEが何度も来て、それには(早く帰ってきて。何時になるの。辛いの…)と… 既読のみで返事はしない。
昼休憩前に帰社して
「課長 今戻ってまいりました。報告書は後で書きますね」
玲奈「お疲れさま。報告はお昼ご飯を食べながら聞くわ。」
玲奈さんは辛そうで目も潤んだ感じで、僕を見つめながら訴えている。
ニヤニヤしながら
「いいですけど。課長は弁当じゃないんですか?僕は外食なんですよねぇ」
飯田さんから徹底して焦らすように言われている藤原くんは、のらりくらりと私のことを
避けている…
「そう、だったわね…いつも外食だったわね。」
休み時間中の業務指示はパワハラになるからと、会社の上層部から言われているので
強く言えない。
午後からも2年目も半ば過ぎた藤原くんは、社外社内にそつなく連絡をとりながら
業務をしている。その事は、とても喜ばしいことだけど…私との時間が減ってきている。
土日も間にあって もう10日も経っていた
私は、イライラから仕事に影響も出始めてた。大きなことではないが、書類の提出が遅れたり、客先との予定を忘れたことも。
それに、キレイに出来ない秘部の匂いがと気になり、香水をつけるようにした。
女性社員たちは、普通にどうしたのと聞いてくる。
『課長、最近香水つけてるんですね。』(飯田さん)
「そうなんだけど、強い?かしら。」
『いえ、そんことはないですけど、最近は顔色も優れないですよ。業務量も増えた訳じゃないですよね。』
会社の繁忙期ではないし、新規案件も無い。
「え?そうかしら、普段と変わらないつもりだけどな。」
ちょっと焦り顔に。
『あの、それとちょっといいですか? 最近 私…課長の視線をよく感じるんですけど、仕事があるなら、遠慮なく指示していいですから。』
「?そんなことないわよ…いつも通りのつもりだけど。」
『そうですか。わかりました。』
藤原くんと話していることが多くなった飯田さん。
飯田さんをみている訳じゃない、隣の藤原くんをみているのだった。
『藤原?武田課長、ちょっと変わったよね?』
「そうかな?」とその表情はニタニタしている。
『気持ち悪い顔』と冷たく言い放つ飯田さん。
午後も遅くなってから
「ご主人様、、もうダメです。貞操帯外してください。本当にお願いします。」
とLINe
既読がつくが、返事は終業間際だった。
『えー? 玲奈はそんなにオナニーしたいんだ。』
「違います。」
『違うの?じゃそのままでいいよね。』
「そうじゃなくて。」
『何?』
「今日は、夫が遅いから」
『ふーん? ゆっくりできたよかったですね』
「違うの、欲しいんです。ご主人様のが。」
【まだ、焦らす?それともしてくれる?】
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