「特A組ですから早々、顔は変わりませんよ?
私(わたくし)も貴女方と同じ組で嬉しいですよ?
これからは慶次共々、仲良くして下さいね?」
そう応えると“とんでもありまそんな、こちらこそ宜しくお願いします。”
“幸福極みありません。”などの声が出る。
慶次と私が講堂に入ってきた後藤なつみに満面の笑みで会釈されるのを見て。
「そうね、インターネットを出来れば小学生でも幼稚園児でもそれを何をしてたか判るものね。
でも校内で致すなど動物みたいね。
慶次は美人がお好きなのかしら?ごめんなさいね?慶次の好みでなくて……。
私、下品な物言いは出来ないですし人前で下着を晒す真似も出来ませんもの……。」
「優愛様、嫉妬でございますか?」
「潤、貴方も特A組でしたわね、これから慶次に仕え手足になりなさい。
嫉妬?私がですか?そうね、そうかも知れないわ。」
「優愛様の仰せのままに…、慶次様、私めに何なりとお申し付けくださいませ。が悪戯は程々にして下さい。
優愛様の不興を買う真似はお控えくださいませ。(手遅れですが……。)」
「お義兄さん(潤)、お久しぶりでございます。」
「あぁ、綾子さん、久し振りです、今後は学園で過ごすので良しなに。」
「その様に畏まらなくとも大丈夫ですよ?」
「綾子、有難う、共に優愛様と慶次様に仕えよう。」
「えぇ、お義兄さん、私達、桜井は一条家に仕えるために文武両道で生きています。お互い、協力致しましょう。」
「あぁ、お義父さんに拾ってもらった身、桜井の家の習わし一条家に尽くし手足となるよ、綾子とも勿論、和也兄さんとも協力するよ。」
「そうね、…第一弾として……、“あの女”よね。」
「あぁ、“あの女”に優愛様の不興を買ったらを思い知らせてやらなければな。」
何も知らずにニコニコしながら壇上で自己紹介をしている後藤なつみ。
「後藤なつみです!一年特A組の副担任を任されました!
英語教師ですが受け持ちはまだありませんが解らない事があったら
職員室又は教科室まで来てください、一緒に学びましょう!」
講堂に入ってきた時、公立中学の卒業時、慶次に第二ボタンを強請った女の子が慶次に大きく手を振るが……。
「慶次君の隣に居る人、滅茶苦茶、可愛い……。」
「貴女、優愛様、知らないの?」
「慶次君の隣の女の子?」
「あの方、学園長の一人娘の優愛様よ。」
「優愛??」
「おい!貴様、正気か!優愛様だ!優愛様!
世が世ならこの国のお姫さまだったんだぞ。」
「アハハハ、夢物語みたいなこと言うのね、あー、可笑しい。」
「D組で問題起こさないでよ?中澤さん。」
「明日香でいいよー。」
「中澤さんでも明日香さんでも構わないけど、この学園でファーストネームにしても“さん”付けなのよ!
身の程わきまえてほしいわ。」
「君、外部入園だろうから教えてあげるけど慶次様は優愛様の許婚だからな。」
「許婚??…ぶはっ!ハハハハハっ!本当、物語みたいー、馬鹿馬鹿しいー。」
「僕は教えたからな、これ以上は知らないですよ!」
「慶次、小動物な様に可愛いコ、大きく手を振ってるあのコ、D組の方みたいだけど
市井…、公立小中の同級生かしら?」
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