北川ひとみはホテルのスイートルームの重厚な空気に圧倒され、ソファに座る原田大樹と母親の原田恵を見つめる。恵の首に光る革の首輪と、彼女の震える肩がひとみの胸を締め付ける。母の秘密とは何か。モデルへの夢と、目の前の異様な光景が頭の中で渦巻く。原田大樹はゆったりと微笑み、リモコンを手に軽く振る。恵の身体がビクンと反応し、唇から小さな喘ぎが漏れる。
原田大樹「北川ひとみさん、君の母親は私の指示に従うことを選んだ。彼女の覚悟を、君も見てきただろう? モデルになるなら、こうした深い関係性も受け入れる必要がある。どうだ、君も試してみるか?」
ひとみは息を呑み、母親をチラリと見る。恵は目を伏せ、娘に何も言えない。彼女の心は罪悪感と大樹への従順な快感で引き裂かれ、言葉を失う。ひとみは混乱し、恐怖と好奇心が交錯する。モデルへの道がこんな試練を伴うなんて想像もしていなかった。
北川ひとみ「お母さん…これって、どういうこと? なんでそんな…首輪なんて…」
声が震え、涙が滲む。恵は娘の問いかけに顔を上げられず、ただ小さく首を振る。原田大樹は立ち上がり、ひとみに近づく。彼の手がひとみの肩に軽く触れ、彼女は反射的に身を引く。
原田大樹「恐れるな。君が本気でモデルになりたいなら、私の指導を受け入れるべきだ。君の母親も最初は抵抗したが、今は…わかるだろう?」
彼は再びリモコンを押す。恵が身体をくねらせ、必死に声を抑える。ひとみは母の苦しげな姿に胸が締め付けられるが、原田の言葉が心に突き刺さる。この世界に足を踏み入れなければ、夢は叶わないのか。彼女は目を閉じ、深呼吸する。覚悟を決めるか、逃げるか――心は沼の淵で揺れ続ける。
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