オーディション会場は、外が全面ガラス張りの会議室だ。北川ひとみが緊張した面持ちで入ってくる。若々しい美貌と水泳で鍛えた肢体が目を引く。彼女の履歴書を手に、私は微笑む。隣には妻の恵が控え、黒いドレスの下で彼女の秘密が私の掌中のリモコンに繋がっている。
原田大樹「ひとみ君、緊張してる? うちのCMは君のような新鮮な顔を求めている。」
北川ひとみ「はい、ありがとうございます! すごく光栄です…原田さん」
彼女の声は震えつつも、瞳には好奇心が宿る。恵が私の耳元で囁く。彼女の吐息は、私の支配を悦ぶ証だ。
原田恵「大樹様、彼女、いい目をしてるわ。私の若い頃に似てる…。」
ひとみが恵を見て驚く。母と知った瞬間、彼女の表情に複雑な色が浮かぶ。
北川ひとみ「母さん…あなたがどうして…。」
原田恵「ふふ、ひとみ。驚いた? 大樹様は特別な人よ。わかるでしょ?」
恵の言葉に、ひとみの頬が赤らむ。私の視線を感じ、彼女は目を逸らすが、その仕草に心の揺れが見える。恵が私の意を汲み、ひとみに近づく。
原田恵「ひとみ、大樹様の魅力、感じてるよね? 私もそうだった。従うと、世界が変わるの。」
私はリモコンのスイッチを軽く押す。恵が小さく身を震わせ、微笑む。ひとみは気づかず、ただ私を見つめる。
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