翔太がシャワーを浴びている音を聞きながら、ぼーっとベッドの上で寝そべっている。
火照った身体が冷めてくるのと同時に、頭も冷えてくる。
(私…、さっき滅茶苦茶気持ちよくなって…頭真っ白になってた…。優一とのエッチだと、こんなことにならないのに…。優一が下手なの…?それとも、あの人が上手いだけ…?)
これまでの経験の薄さから比較対象がなく、混乱してしまう。自分が感じやすい…というのは、優一との経験から排除するものの、では先ほどの自分は何なのか…、という自問自答を繰り返す。
そうこうしているうちに翔太はシャワーを終え、入れ替わりのように凛花もシャワーを浴びた。
汗や愛液などに塗れた身体を洗い流し、身を清めたものの、他人のモノを受け入れた身体はどこか汚れたままな気がして気持ちが悪い。
ホテル代を清算し終えて、部屋の外を出る際に腰に手が回された。ビクッと反射的に離れようとしたが、「優一のため」という言い分により止まった。
「ま、まあ…、夫のためになるなら…。」
行きなら拒否したはずだが、すでに凛花は変化の片鱗を見せ始めていることには自分で気がついていなかった。
『終わったよー。今から戻る。超余裕だったよ✌️』
戻る際に優一に連絡を入れたが、スマホの画面は翔太にも見えていて、凛花が虚勢を見せたこともバレていた。
凛花から余裕というメッセージが届いていたため、少し安心して待ち合わせ場所に待っていた優一だったが、凛花の様子を見て驚愕したかもしれない。
腰を抱き寄せられ、頬を赤らめた凛花が歩いてきて…
「ゆ、優一…。お待たせ…。」
(ヤバ…、優一の顔まともに見れない…。馬鹿みたいにアンアン言っちゃった後だし…。)
頬を少し赤らめて、目を合わせられず、目線は泳ぎっぱなし。
それでいながら翔太のモノになったかのように、腰を抱き寄せられたまま身体を密着させている。
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