「はあ…。もういいわよ、これ以上は本当に喧嘩になっちゃうし。ひとつだけ確認だけど、私のことを嫌いになったとかじゃカイのよね?」
寝取られ当日。
適当に化粧し、適当に服を選んで、気だるげに身だしなみを整える。
おずおずと声をかけてくる優一に大袈裟にため息をついて、問いかける。
二人は愛し合っているはずなのに、他人とSEXすることの意味がわからず、結局当日になっても理解はできなかった。
(なーんでこんなことに必死になっちゃうのよ…。そんなことよりもっと有意義なことに一生懸命になりなさいよね…)
時間が来て、スニーカーを吐きながら、また一つため息をついた。
部屋着のような白シャツにジーンズのみの格好は、まるで銭湯帰りのような簡素すぎる服装だが、凛花のある種の抵抗のようなものだった。
あえて一切の気合を入れず、女としての魅力を見せない…という、無意識下のものだったが、シンプルな格好が故の美貌や胸の膨らみを強調する結果になっている。
「ある程度スマホで撮ってきてあげるから、それで満足することね。2度とないんだから、こんなこと。そもそも私に黙って変な動画見て変なこと覚えて…、ムラムラしたなら声かければいいのに…」
道中もブツブツと小言を言いつつも、やはり不機嫌。
長い黒髪を後ろで縛ったポニーテールを風で靡かせながら、待ち合わせ場所へと向かう。
身長は168センチと女性にしては高身長な凛花であるが、待ち合わせ場所にいた今日の相手を見てギョッと目を見開いた。
(うわ、デカ…っ。180後半…、190くらいあるんじゃないの?…まあ、危ないことになっても私の方が強いし、大丈夫か…。)
【ありがとうございます。プレイ中は凛花がスマホで撮影しますが、不都合なところは撮影を止めます。
ただ、翔太さんから優一さんへのサプライズとして、隠れて撮影をしていて、本当の姿をこっそり共有したり…とかとか、どうでしょうか?】
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