(『ん?この流れは…来るかな』)
指を絡める時のまみの反応。向き合う様に体勢を変えた少女と目を合わせた時の潤んだ瞳。
地道に蒔いた種が芽を出し、実りの時期を迎えた瞬間を目の当たりにし、ニヤつきが収まらない男は、漏れ出しそうになる笑いを押し殺しながら、まみの告白を受け入れていく
『まみちゃん…確かに、最初の出会いは…驚いたけど、どんな事にも自分の気持ちを素直に示してくれるまみちゃんに惹かれたからだよ…』
少女の行動を受け入れ、唇を重ねていく男。
平時であれば観覧車内で少女とキスなど起こり得ないが、今は特別な時間。
舌を差し入れ、口内を掻き回したいのを抑えながら、丁寧に唇を合わせてキスを楽しみ
『ありがとう。まみちゃんの気持ち…大切にするよ。「これからも」よろしくね』
少女と言葉を交わしていると、地上が見えてくる
『並んでる人もいないし…このままもう一周?もっとかな…まだ降りたくない気持ちだよ』
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