そこそこ混雑したバスの車内。
今朝の反応から、こちらへの拒否感は払拭されたと察し、少女と手を繋ぎながら、軽く指先を擦りあげたり、絡めたりと反応を楽しむように小さな刺激を繰り返す男。
『晴れて良かったね』
『ここに行ってみたかったんだ』
等、Yes、Noだけで回答可能な問いかけで会話が途切れない様にしていると、
「この先、工事中のため揺れる事がございます。
吊り革、手すりなどにお掴まり、手を離さないように〜」と運転手からアナウンスが入るのを耳にし
(『ちょっと遊んでみるかな』)
『だって。手…離さないでね』
少女の傍にも手すりはある中、左手は吊り革を掴んだまま身体を屈め、少女の耳元で告げながら繋いだ右手に力を入れるも、アナウンスが終わらない内にガタガタと振動が始まり、バスに揺れが。
『おっと…大丈夫?』
足元がおぼつかない少女を男の身体で受け止める様な体勢に。それは先日男の胸に顔をうずめた姿を思い出させると共に…
『あぁ…まみちゃんだったのか。
すごく良い匂いだね…何だろう?って思ってたんだ。コレ、すごく好きだなぁ』
男の意識をこちらに向けたい、自分をどうおもっているのか?そんなこちらの反応を伺い、一喜一憂しているのが丸わかりな少女の心中を楽しみながら再び身体を屈めると、耳元で囁く様に告げていく。
そんな2人を乗せたバスは、駐車場に向けて進んでいくのだった。
(なかなか、ゆっくり進める機会ないですからね。時間的な制約なども含め、ソレに集中せざるを得ないですし。
なので、こうやって進められるのを楽しく感じています。
今日は、こちらからも進められる様に動かせて頂きますね)
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