少女の言葉を否定せずに聞き、「なぜ、そう考えるのか」背景を理解し、
『そうだね…辛かったよね。ソイツら…許せないよ。そんなのが君の近くにいたなんて思いたくない。嫌な記憶だけど話してくれてありがとう。』
少女にとって避けたい2人の男。その2人を共通の敵とした「仲間意識」を持たせてしまえば、こちらへの批判は起こりにくいだろう…そんな事を考えながら慎重に言葉を選んでいく。
『なるほどね。「そんな目で」って…確かに「それ」にばかり、頭が行ってしまう男がいるし、君もショックだったよね』
と、仲間意識から生じた「私の話を聞いてくれて、気持ちを受け入れてくれたオジサン」として接すべく聞き手に回り、少女の気持ちを吐き出させ、共感の意思を伝えながら話を受け入れていく。
『初めは驚いたけど…こうやって2人で話が出来るのは、自分は嬉しいかな。
まみさんも、ちゃんと自分の意思で言葉を伝えてくれる。それが出来る所を…大人っぽいって言ったんだ。
だから…もし、嫌じゃなければだけど、また…こうやってお話が出来たら嬉しいよ。
暗くなって来ちゃったね。雨が降っても嫌だし、今日はこの位にしようか。
☓☓日…同じくらいの時間にここにいるよ』
じっくりと心を開かせる必要がある。でも、一度開いてしまえば…。そんなまみの内面を盗み見ながら男は言葉を選んでいくのだった。
(一番の肝になるお話の部分。色々思う所はあり、一概に正しさは言えませんが、私なりの言葉を選ばせて頂きました)
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