思わず走り出していた・・・。
自分の担任するクラスの生徒。
滝山くんと栗原さんだ・・・。
いくえ
(こんな時間にどうして?・・・)
私は宿直でピンクのジャージにカーディガンを羽織っただけ・・・。
懐中電灯を持って急いで旧校舎に向かっている。
まさか二人がセフレ関係に有るなど想像も出来ていない。
どう対処すれば良いのか分からず、ただ責任感にいても立ってもいられなかった。
宿直室を出て旧校舎に向かう・・・
何処からか私を見ている視線・・・
今の今迄責任感でここ(旧校舎)に来たが、今更昔の記憶が蘇る。
いくえ
(きっとあの子達、肝試しに来たんだわ・・・注意して帰さなきゃ・・・)
恐怖を振り払う様に、私は旧校舎の中に入る。
私が監視カメラで見たのは、恐る恐る二人が図書室に入るところだった。
まさか、その後性交に及ぼうとしているとは思いもしなかった。
そして、図書室のドアノブに手を掛ける・・・。
栗原
「あふうう・・・はああ・・・」
いくえ
(え?・・・栗原さん?・・・)
想定外の状況が私にも想像出来た。
二人は肝試しや、純粋な関係では無い・・・。
まだ、未経験の私でも中で起こっている事は容易に想像出来たのだった。
いくえ
「滝山くん、栗原さん何をしているの!」
まさに、今挿入しようとしているタイミングで図書室に飛び込む。
滝山くんが栗原さんに覆い被さり、高校生のモノとも思えない様なイチモツを
栗原さんに突き立てようとする瞬間だった。
私の出現に驚き、二人は離れたが・・・滝山くんは私に昼間は見せない狼の様な
視線を向ける・・・。
まるで獲物を貪る、肉食獣の視線・・・。
自分の欲望を満たせなかったケモノの目だ。
いくえ
「滝山くん・・・落ち着いて・・・」
私の言葉に動じる事も無く、滝山くんは下半身をそのままに私に近付いてきた。
懐中電灯に照らされるペニスは私の腕くらいあると思われる位の凶悪なモノ。
恐怖で私は言葉を失う・・・天敵に睨まれた獲物のように・・・。
私は思わず後退りする・・・。
そんな私の後ろのドアーを栗原さんが締めて、退路を絶たれた。
いくえ
「栗原さん・・・どうして・・・た、滝山くん・・・やめなさい・・・」
私は栗原さんに羽交い締めにされ、みぞおちに突きを喰らわされその場に倒れ込んでしまう。
いくえ
「たきやまくん・・・」
気を失ってしまった・・・。
※元投稿はこちら >>