『やっぱり、何もないよな。
あの小っちゃかった女の子がお世辞を言えるようになったんだね。
でも、ありがと。ひなのにそんな風に言われるとは思わなかったよ。』
ちょっと、顔を赤らめて下をむくひなのの頭を指でツンツンした。
『自分で言って照れるなよ。冗談に聞こえなくなっちゃうぞ。』
大人になりかけのひなのの事を意識しながらも、まだまだ、子ども扱いの俺。
『同じ位の歳の女の子って、どうだろう?』
目線を上にして考える。
『中学生はさすがに、出会いがないけど、高校生は電車の中で見かける。
その歳で、化粧しなくてもいいのに、って思う。
似合ってないもの、全然。
雑誌モデルなんかやってる小学生なんかも化粧するけど、似合ってないだろう?
まだまだ、肌のハリ、ツヤで勝負できるのに、もったいないね。
ひなのも、学校行かない日はお化粧とかする?
まさか、もう、お肌のお手入れなんて、してないよね?』
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