(漫画で読んだから、か。
習うより、慣れろ、実践あるのみだよ、ひなの。)
近くに止めておいた車の助手席にひなのを乗せると、悪いことをした後のように、周りを見回して車を動かした。
助手席のひなのは、外を見つめていた。
そんな様子を、俺は運転しながらひなのを様子を観察する。
セーラーの膨らみと、スカートから伸びる脚。
ひなのの気持ちがブレぬように、ひなのの手をそっと握る。
山や畑を抜け、海に向けて車を走らせ、ラブホの駐車場に車を止めた。
誰の目に留まるかわからない田舎では、ラブホが一番安全だと考えたからだった。
ひなのを目を見てひなのの意志を確かめる。
覚悟はとうに決まっているようだと、二人で手をつないで、ホテルの部屋に入った。
セーラー服姿ではまずいだろうと、俺の大きめのパーカーをセーラー服の上から着せた。
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