(「少しずつ仲良くなろう」とは書いたが、まさかこの短時間でここまで懐いてくれるとは…)
男がそう感じる程に、少女が自然に柔らかな笑顔を向けるようになり、「周囲にどう思われているのだろう…」という男の不安も薄れる中、上映時間が近付いてくる。
『あぁ…ここだね。みほちゃん』
2席毎に大きく仕切られたシート。隣り合っていると言えど、これならば他者の視線に干渉される事もなく、暗くなってしまえば2人だけの世界に入れるだろう…チケットに記載されたシートに身を沈め、すぐ左隣に座る少女に改めてまじまじと視線を向け
「あぁ…溜まらないなぁ。まさか本当にこんな可愛い子と2人でいられるなんて…」と毎日の様に男が抱いていた淫らな妄想が具現化した様な容姿の少女に見惚れていると、こちらの視線に気付いたのか、少女が男と目を合わせると、蠱惑的な笑みを浮かべぴったりと寄り添うように体勢を取るではないか。
「あぁ…みほ…」
薄暗くなった場内で、心臓が飛び出るのでは無いかと思うほどに高鳴る中、密着した身体から伝わる少女の熱と、女を主張しはじめた柔らかな肢体が男の意識を昂らせていく中、男は少女が重ねてきた手に右手の指を絡める様に繋ぐと
『今日はありがとう…。オジサン、みほちゃんと知り合えて、本当に嬉しいよ』
甘い髪の香りを楽しみながら少女の耳元で囁くように告げ、絡めた指先を愛撫するように擦り合わせながら左手を少女の肩に回すと、髪を軽く撫で耳やうなじ、首筋等を丁寧に刺激していく
『ふふ、みほちゃんは敏感なんだね…。
大丈夫だよ、ほら…みんなスクリーンの方に集中しているし、他の人から見えない様になっている席だからね…』
男の指が動く度に面白い程に反応を示す少女。指が這い回る度にビクッと身体を震わせ、周囲に気付かれないか不安そうな顔を浮かべる少女の耳元で告げると、男の左手は服越しに少女の身体に手を伸ばしていく
(嬉しいご提案ありがとうございます。
勝手ではございますが、小柄で華奢なイメージを持ちながら描いておりました。
みほちゃんの性格含め、心情が伝わってくる描写を楽しく拝見しており、お話を紡げる嬉しさと共に私の拙さを申し訳なく感じております。
ゆっくりではございますが、お付き合い頂きたく、改めてよろしくお願い致します)
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