『ちゃんと詳細に報告するように伝えておくよ…。
子離れでいないお父さんが心配するから、と言ってね…。
また連絡する。』
そう言って、半ば一方的にやり取りを終了する男。
それもそのはず、そう言う時間が差し迫っていたからだ。
「よし…今日はこの辺にしておこうか…。」
ある程度の問いを解き進め、時間も相応に経過していた。
そもそも根を詰めすぎないようにと、適度な時間で勉学に励んでいたのが始まりだ。
何時間も参考書を開いていたことは一度もない。
長くても一時間程度。
場合によっては、つまずきそうな数問を解いて終わるときもあった。
「今日は…まだ時間、あるのかな…?」
さすがに申し出るにしてもやはり申し訳なさ、罪悪感はある。
あくまで陽菜自身に時間的に、気持ち的に余裕があることが大前提。
しかし、こちらから申し出るようになったのも一つの変化。
数日前までは、気遣った陽菜からの言葉がなければ身を委ねることすらできなかったのだから。
言葉を掛ける頃には、男の股間はズボンを持ち上げて張っているのがはっきりと見える。
今日も…いや、今日は…、どんな返答をしてくれるのか。
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