「あぁ…ここはね…。ここの公式を使って…。」
勢いよく飲み干し、あっという間に空になってしまうグラス。
その愛らしさを見ていれば、なおの事少女は、少女なのだと意識させられる。
あどけなさ、無邪気さ、健気さ…。
そこに真面目とも言える礼儀を弁えた振る舞いが重なれば、彼女に対して悪い印象を持つ者などいないだろう。
そんな少女で特別な思いを堪能している男。
自分は実は運がいいのかもしれないと思えてしまう。
トラウマを理由に歪んでしまって性癖。
しかし、そのおかげで相容れるはずのない少女を良いように使えているのだから。
意図せず、少女の、陽菜の存在が男のトラウマ、歪んだ性癖を変わった角度から治癒してくれているのかもしれない。
『わざわざ嘘なんて言わないさ…。
本当によくできた子だ。
ちょうど今、到着したところだ。
また勉強のでき、自信のほどは本人から聞いてやってくれ…。』
「うん…お父さんから…。
よっぽど陽菜ちゃんが気になるみたいだね…?でも、勉強会の内容はいつも話してるんだろ?」
と、メッセージを返してから相手が陽菜の父親だと言う事を話す。
そしてそれとなく、いつもの家での会話を探るように問いかける。
余計な事…を口にしていないか…。そう、この後始まるだろう余計な事…を。
【同じ年のつもりではいました。
多分敬語だったのが良くなかったんでしょうね、修正しております。】
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