「君が桑名の…。初めまして、私は桜庭だ。
君のお父さんとは学生時代の悪友でね。
結構人には大きな顔をできないこともやってきたもんさ…。
だからこそ、困ったときには気にせず相談できる間柄で、今でもいられるんだけどね。」
気さく、というよりは温和な雰囲気な男。
優しい微笑みを浮かべながら自己紹介をする男は、とても裏の顔を持つようには見えない。
しかし、挨拶もそこそこの視線は時折晶の表情、ではなく身体に向けられていた。
最も重要なのは、普段着、正装、カジュアルに過ごすときなど…の、スカートの着用率。
そもそもパンツスタイルで過ごされれば、事に及べない。
そう言う意味では、初見の恰好は及第点というべき。
固すぎない服装は、ある意味その姿で今後も足を運んでくれるのだろうという期待感も持たせてくれるからだ。
歌集中と言われる度合い、鈍感と言われる度合いを確認して、楽しみたい。
早々に妄想が先走る男、また一つ楽しみが増えそうだ。
※元投稿はこちら >>