『性質、性癖、嗜好などは千差万別。
大別すれば同じ枠組みの中に入れられる物であったとしても、相手次第、状況次第、自分次第で全く別の物だと考えられる。
相性、というのもは少なからず存在します。
それは貴女とご主人、貴女と私でも同じだ。
第一印象、あるいは文面でのやり取りでいい印象を持ったとしても、それが必ずしも行為にまで及ぶとは限りません。
しかし、それでも貴女の中の「このままで終わりたくない」という気持ちは大切にしなくてはいけないと思っています。
マゾ…といっても、これもまた多岐に渡るでしょうね。
媚び諂う、惨めで情けない様に興奮を覚える。
理不尽とも言える行為を強いられ、逆らう事さえ許されない。
あるいは人としての尊厳さえ損なわれ、もはや動物以下の存在へとなり下がることもまた一つの可能性です。
貴女の内に秘めている物を曝け出し、際立たせることができれば、まだまだ女として、雌としての魅力を引き出すことができるかもしれません。
ご主人との関係はそのままに、ということはご主人に対して冷めてしまったわけでもないのでしょう。
内に眠っている物が目覚めればまた、その関係性もより良い方向に向き直るかもしれませんね。』
志保の想いを強すぎない程度の肯定する。
自分は絶対だ、などという安っぽいサディズムは見せない。
マゾなのだと思っている、という気持ちの工程から入る男の言葉。
そして、決して夫婦という絶対的な社会的な位置付けを揺るがす気はさらさらないという、一種の安心をも齎すような言葉も使って。
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