映り込む内容は想像以上。
興奮とは、刺激とは、こうも人を無防備にさせるのか…。
オナニーの片鱗、一部でも覗き見ることができれば御の字か、程度に思っていたが収穫は上々と言える。
「それにしても、この女…。」
期待以上の動画を見ることができた男は上機嫌、それは言うまでもない。
しかし、その動画を通して、そして今回の下着泥棒の一件…、その反応に対して、一つ確定的に知ることができた要素がある。
「精液…、精子…、この生臭くてどろどろの液体が、相当好きなようだな…。」
下着を汚される興奮、あるいは覗かれる興奮、知られる興奮。
下着泥棒を通して、幾人かの女の嗜好も見てきた。
久美子の友人である雅美もそのうちの一人ではあるが…。
しかし、ここまで精液に執着するように、欲情し、興奮を晒す女は初めてだった。
「これはこれでまた…楽しめるという物…。
雅美には少しご褒美を上げないといけないな…。
もっと、もっと楽しませてもらうからね…?高坂久美子さん…。」
ある程度映像が落ち着き、そのまま寝静まってしまった頃に回収に向かおうと思っていた男だったが、少し考えが変わる。
リアルタイムで確認していた映像の一部始終を保存し、スマホでも確認できる記憶ツールへとコピー。
小さなメモ用紙を取り出すと、いつものようにペンを取り出して…。
『気に入って頂けたかな…?
実はプレゼントはそれだけじゃなくてね…。
同封しているメモリーカード。
どっちかって言うとこっちが本命のプレゼントなんだ。
良かったら見てくれ。』
再生される映像は当然、ベランダから室内を覗き見ていたカメラの映像。
それも、上手く編集され2台カメラで多角的に撮影されている映像でより臨場感が感じられる。
表情を映すカメラと同時にその時何をしているかが見えているカメラ。
まるで丸裸…、無修正のおなにー動画だ。
それも一般女性の変態的な性癖。
下着を汚された誰のモノとも知れない精液を舐め、あろうことかそれを身に着けて再び自慰に耽るという圧倒的に惨めで厭らしい姿が映り込んでいる。
そして、映像の最後にはメモに続くメッセージが残されていた。
『誰のかもわからない精液をこんなに嬉しそうに舐める女は…あんたが初めてだよ…高坂久美子。
あぁ、そうそう…。
これを撮影した出来の良いカメラ…、まだベランダにあるだろう…?
それとも動画を確認している最中にもう触っちゃったかな…?
今はもうバッテリーが切れているかもしれない…。
君の部屋の…そうだな…。ベッド…がしっかり見える位置に設置しておいてくれないか…?
スマホと同じケーブルで充電可能だ…。
もちろん、拒否なんてしないだろう…?
すればこの動画が世間に晒される…、いや、すれば、もう精液がもらえなくなる…この方が今の君には辛いか…。
映り込む映像はリアルタイムで確認もできるし、全て録画してあるから後々確認もできる優れもの。
また連絡するよ…。
してほしいだろ…?高坂久美子…。』
一方的に覗かれ、汚され、知られる生活。
シルエットこそ見せたが、まだまだ堂々と久美子の前には顔を見せる気はないといった様子の男。
開き直り、抵抗するのか。
さらに自ら快楽と羞恥、動物以下になり下がる生活へと足を踏み入れるのか…。
独り言さえ覗かれる生活が始まってしまうのか…。
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