雅美からのメールの事ばかり考えてしまう…確認できないため、あくまで推測の域は出ないが、雅美の下着を盗んだ犯人と久美子の下着にイタズラをした下着泥棒は、おそらく同一人物に間違いない。
そしてもうひとつ…下着泥棒の被害にあっているという雅美に久美子が感じた違和感…
雅美も久美子と同じような性癖を持っているのではないか…ということだ。
泥棒被害にあっているのに、洗濯物を外に干し続けていること…「怖い」と言いながらも泥棒をさん付けで呼んだり、来てたみたい…とどこか来たことを喜んでいる節がある。
今思えば、泥棒被害の相談を受けた時の雅美の表情…顔を赤らめ、何があったかを相談してきたにも関わらずハッキリと話さない…雅美がもし久美子と同じように精液まみれのショーツでオナニーをしていたとするならば、当然他人には話せないだろう…
色々なことを考えるなか、久美子が1番気になっているのが、もしかしたら下着泥棒はもう久美子の元には来なくなるではないかということ…
2日続けて泥棒…2日目は盗ってはいないが…しておきながら、何故また雅美の元へ戻ったのか…
雅美のメールから察するに犯人は雅美とという女性について外見を含め、ある程度の情報を持っているようで、そのことから犯人は少なくとも盗んだ下着の持ち主の久美子の顔くらいは確認している可能性がある。
雅美と久美子を比べて、その結果選んだのが雅美だとしたら…
単に下着泥棒の被害に遭わなくなるということは喜ばしいことなのだろうが、久美子にとって下着泥棒は、平凡で何もなかった毎日に刺激を与えてくれる存在になりつつあり、異常なほどの興奮を知ってしまった今、何もない日常など考えられない。
どうすればまた下着泥棒が来てくれるのか…「待っています」などという張り紙を貼る訳にはいかない…
答えはひとつだった…雅美さえ居なくなれば…
久美子はすぐに行動を起こした。
雅美と会い、引っ越すことを勧めた。
「私…考えたんだけど…雅美…今のところから引っ越した方がいいわよ…警察にも通報したくないようだし…私の会社のお客様で不動産会社の社長さんがいて、広告のことでよく話をするの…その社長さんに聞いてみたらいい物件があるって…」
おそらく雅美は、この話を何か理由をつけて渋るだろう…この話をするため、久美子は雅美が断りきれない条件を揃えた。
そうまでして雅美を泥棒のテリトリーから追い出したかった…
「これなんだけど…会社への通勤にも便利だし家賃も今のところにか比べても安いし…何よりセキュリティがしっかりしてるし…めちゃくちゃいい物件でしょう?雅美…今のところは通勤に不便だって前に愚痴こぼしてたでしょ?」
(これなら断りきれないでしょう?まさか下着泥棒にショーツ汚されたいなんて言えないものね…)
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