(ふぅ~間に合った…危ない危ない…)
閉まりかけた電車になんとか飛び乗り大きく息をつき呼吸を整える。
普段は、余裕を持って通勤電車を待つ久美子たったが、この日は危うく乗り遅れそうになってしまった。
シャワーを浴びたあと、干してあった下着がなくなったことに気づいた久美子は異様な興奮を感じてしまった…下着という犯罪行為が行われたにもかかわらず…
下着を盗んだ男が何をするのか…そんなことを想像しているうちに、自然と手が股間へと伸びた。
シャワーを浴びた直後でありながら手が触れた部分は、ヌルっとしており自分でも驚いたほどだ。
時間がないことは十分分かっていたが、昂った気持ちを抑えきれず、そのままソファーに倒れ込むようにオナニーをはじめた。
頭の中で、伸びる男の舌にショーツを履いた久美子の股間が舐めまわされている場面を想像して…
(朝っぱらから…私…でも…久しぶりに感じちゃったな…)
通勤電車は、相変わらずの満員状態で身動きもできないほど…人混みに押しつぶされないようにしながらもボウっと周りの人の顔を眺めた。
学生、会社員…眠そうな顔の人や人混みに苛つく人…もしかしたら、この中に久美子の下着を盗んだ犯人がいるかもしれない…ふとそんなことを考えた。
(どんな男だろう…あの学生?あの子ならきっと何回も何回も下着を使うんだろう…それともあそこの会社員?真面目ぶってるけど…あんなのに限って…)
単にたった1枚のショーツを盗まれただけの他人にとっては、取るに足らない出来事…それでも久美子にとっては平凡な日常に大きな波紋を広げる出来事たった…
※元投稿はこちら >>