(まったく…雅美もどうかしてるわ…下着泥棒に遭ったなら外に干さなければいいのに…)
喫茶店で雅美と別れた後、アパートに戻り簡単な夕食を済ませてコーヒーを飲みながら改めて喫茶店での雅美からの相談ごとを思い返した。
(どう思う?って何なの?)
喫茶店では、この質問に対して、下着泥棒などする男は卑劣な犯罪者だと決めつけ嫌悪感を抱くことを伝えた。
そもそも泥棒という行為だけでも許せないのに、下着を盗むなど下劣そのものだ。
それしても雅美のあの表情は、何なのだろう…下着を盗まれたことへの怒りでもない…恐怖というというより恥ずかしそうなあの顔は…
盗んだ側が自分の犯した卑劣な行為を恥じることはあったとしても、盗まれた側が恥ずかしがる必要などないはず…
ふと部屋に隅に干した洗濯物が目に入った。
久美子も1人暮らしということもあり、雅美と同じように下着類は部屋干しにしていた。
何気に立ち上がり干してあるショーツを手に取った。
フリルのついた10代の女の子が履くようなピンクの可愛らしいショーツ…大学時代に付き合った先輩の趣味で履くようになったものだが、元々可愛いもの好きの久美子は、それ以来年相応のものではなく、そういったものを好んで選ぶようになり、それは言ってみれば趣味みたいなものだった。
(あっ…そういうことか…)
手に取ったショーツを眺め、雅美の恥ずかしげな表情の意味が分かった気がした。
洗濯済のものではあったが、クロッチ部分には、洗っても落としきれない染みのあとがあり、雅美は、これを下着泥棒に見られたことを恥じたのだと…
(これは少し恥ずかしいかも…こんなのを誰かに見られたら…)
下着の汚れ…それはある意味、裸を見られることより恥ずかしいとも言える。
逆に言えば、下着を盗む側は、これを見たさに盗むのかもしれない…
(下着泥棒って…盗んだ下着をどうするのかしら…履く?ううん…違う…きっと鼻をくっつけ匂いを嗅ぐんだ…洗濯して匂いなんかしないのに…あそこの匂いを想像して…それから舐める…んだよね…舌を伸ばして…何度も何度もペロペロって…それともチュ~チュ~吸う?それから…最後はおチンポに巻きつけて…)
下着泥棒の様子を思い浮かべるうち、大学時代のことが鮮明に蘇る…
初めの相手は、その先輩…
その先輩からフェラチオをはじめあらゆる事を教え込まれた。
それは単にセックスをするだけでは収まらず、露出デートや痴漢プレイにまで発展し、久美子もそれに嵌ってしまったことを…
(私ったら…あれば若気の至り…あんなことはもう…)
今さら思い出してもどうしようもないと、手にしたしかを干し直そうと立ち上がり、何故だか手をとめた。
(まさか…ね…)
どういうつもりが自分でも分からないまま、下着を干したピンチハンガーを窓の外に…
ルールその他、了解しました。
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