レスの間隔が少し開いた。
他の女同様に、つまらないと見切り返答することを止めたのか。
それとも、言われるがままに行動しているからこそ、まだ返事ができないのか。
「プライドが高そうな女だったからな…。
恥ずかしくて厭らしい事に興味を持ったくせに、自分を正当化しているように見える。
そんな女が、まさか煽られるだけ煽られて逃げる…、そんな事しないだろう…。
待ってますよ…、真美さん。
貴女は口だけじゃない。
ちゃんと有言実行の女だと…、感じているから…くくっ。」
言い表しきれない高揚感を感じる。
普段から自分を目の敵にしている上司、杉崎をレス先の女に重ねて感じられるからだろうか…。
ただただ卑猥な動画や画像を見て、自分を慰める、そんなことよりも遥かに興奮するのは、やはり相手がいるから、だろうか。
文字を紡ぐデスクの下で、股間が膨らみジャージの股間部を持ち上げるのを感じた。
これだからやめられない。
誰ともつかぬ、それが女かどうかさえ不確か。
しかし、それが生身の人間だという興奮はやはり大きい。
そして、しばらく後にレスが…。
「やっぱり、ちゃんと戻ってきた…。
偉いですよ…真美さん…。
視線の奥にあるのは若い部下だなんて…。」
《よっぽど、その若い部下の存在が大きいようですね…。
どんな顔をしていましたか…?
上司の貴女が、威厳もなく、恥ずかしい部分を晒して…、見せつけて…。
どんな顔をしていましたか…?
白のレースなんて…清純そうな下着に、釘付けになっていましたか…?
それとも…。
いい気味だと、見下すように笑っていましたか…?》
見透かしたような言葉。
しかし、それは特別な言葉では無い。
ぼんやりとしていて、万人に通用するように表現。
そう、受け側の捉え方で如何様にも変化する。
冷静な精神で見ればどうということは無い何も知らない男の戯言。
しかし厭らしく、変態的に受け捉えればいくらでも卑猥に聞こえ、本当に見透かされているように感じてしまうのかもしれない。
《スカートをめくる手前、あるいは下着を晒して足を開く手前、更にはブラウスのボタンを外し、胸元をはだけさせる手前でも、判断する瞬間があったはずだ。
これ以上はただのケダモノの行為。
これ以上は止めておこう。
と、でも貴女は全部やった。
言われるままに、「従うことを選んだ」。
またやるでしょう…、貴女は。
それは今かもしれないし、明日かもしれないし、来週かもしれない。
しかし、貴女は今以上のことはできない。
なぜなら、従うことを選んだから。
貴女は露出に焦がれている、と同時に、従わされることに焦がれている。
その証拠に、その綺麗なはずの白い下着…、その中心が少し…ねぇ?
素直になれそうになったら…、まだ書き込んで下さい…。
いつでも、お相手しますよ…。
真美さん。》
必要以上に食い下がらず、求めない限り踏み込んでは来ない口ぶり。
立場や容姿もあって、周りがほっとかないタイプの真奈美にとっては稀な体験かもしれない。
ずるずると自ら従属羞恥の沼に足を踏み入れなければ、踏み入れるまではその手を引いては来ないかのように。
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