行動と報告が続く。
真奈美の中にある真面目な部分が、その報告も中途半端な物にはさせない。
詳細で具体的な説明内容。
上司、同僚、部下関係なく能力を誇示し、今の立場、地位を勝ち取ってきたわけだが…。
それはもちろん、その能力がなくては話しにならない。
どれだけ強気に振る舞おうとも、実が伴わなければ相手にしないのは当然。
しかし彼女にはそれができた、だからこそ敵も多い中で認められ、与えられたのだ。
そんな能力の一片。
仕事的な意味合いで言えば、プレゼン能力、わかりやすい報告書を作成する能力とでも言ったところか。
《大丈夫ですよ…。
沢山悪いところはあったかもしれない…、でも、その全てが貴女の所為じゃない。
それでも間違いだった、自分の非に気づくことができた。
だから償うことを手助けしようと思ったんだ。
楽しめないのに人に優しくなんてできない…、ストレスで当たってしまうこともあるでしょう。
償いましょう。》
柔らかな口調は変わらない、いや、変えない。
要所で淫乱な雌として煽る言葉を滲ませながらも、やはり口調は柔らかいまま。
そして、強すぎる責任感とプライドが齎してきた過去、現在を問題視させながらもあたかも理解者のように、寄り添うような言葉を混ぜ合わせる。
ここまでの数時間で促してきた変態的な行いは全て男の指示命令だというのに、
精神的に弱った雌に寄り添い、心の拠り所にでもなっていくかのように言葉を選び、真奈美の心を操作するよう。
そのアプローチが真奈美の心を掌握し、その指示、命令、むしろ言葉たちそのものが、躾けられる雌への餌であるかのように。
褒美ではない、餌。
出来たことへの報酬ではない。
手に入れなければ生命を脅かすことになる、不可欠な物へと変えていく。
指示命令は空気…酸素…。
無ければ酸欠状態になり、胸を掻きむしりいてもたってもいられなくなる。
それほどのモノへと仕立てていく為の準備の段階。
数時間…男からのメッセージが滞るだけで頭がおかしくなるような精神状態へと導くための準備段階。
「良い恰好だろうな…。
玄関で蟹股になって…、乳首をこすりつけているなんて…。
そのドアが透明だったらどうだ…?
それがドアじゃなく窓ガラスだったらどうだ…?
何も隠れていない、生まれたままの姿を自ら広げて、晒して、丸出しだ…。
もう躊躇いなんてないんだろう…?
どうして私がそんなこと…なんて、もう思う事が欠片もないんだろう…?
言われたことはするのが普通…くくっ、皮肉だな…、あんたがずっと馬鹿にした部下たちの教えを、今度は自分で恥ずかしく実行しているんだから…。」
《どんなお気持ちですか…?
まさか、償いは、贖罪は、懺悔は会社だけのことだと思いましたか…?
貴女の振る舞いで迷惑をかけてきたのは今の会社の面々だけではないでしょう…?
貴女の贖罪は…相手を選ぶのでしょうか…?
場所を選ぶのでしょうか…?
時を選ぶのでしょうか…?
そうではありませんよね…?大丈夫です、戸惑いは当然だ…。
厭らしい雌、恥ずかしい雌になりたての今…わからないことが多いのはおかしなことじゃない。
こちらで示します。
お手伝いすると言った言葉は嘘ではない。
さぁ…、償いましょう…。
スコープを覗きながら、貴女の今の姿をご近所に報告ですよ。
どんな状況、どんな格好、どんな思いなのか…。
貴女は何者ですか…?
しっかり伝えることができれば、最も貴女の恥ずかしいと思う部分い触れてください。
そこはどこですか…?
どうなっていますか…?
ゆっくり指先で弄り、何度も何度も、罰を受けてください。
恥ずかしくて惨めな雌として生きる為の罰を…それが禊、贖罪。
溢れ出る気持ち…、何度も口にしてください。
そして果てるまで続けてください…。
本当は彼の前で晒したかったでしょう…?果てる瞬間を…。
でもそれはまだお預け…。
簡単に得られるものではない。
先ずは貴女のプライベート空間で、見知らぬ男の言葉で果ててください。
そして知ってください…何になりたいか…貴女の中にあるものをもっと知ってください。
そうしたら、今日はお帰りなさい…、お家の中へ上がっても結構ですよ…?》
「そう…家に帰ったら靴より先に全裸を晒しておなにー…。
イくまで部屋には上がれない…。
まるで足を洗うまで入室を許されない散歩帰りの動物みたいに…。
いや、これだと動物の方がまだまし…ってことになるか…。」
《もっとも恥ずかしい部分…はどこでしょうね…。
疼きますか…?
クリトリスか…、まんこか…。それともほかにもあるのでしょうか…。
まさか…下着を着けていないことに、その状態で帰路についたことに興奮して…
厭らしい蜜をさらに垂れ流しているなんてこと…ありませんよね…?
贖罪で、償いでさらに興奮するなんて…そんなこと…。
あっていいはずがないのですから…。》
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