今の私は何かが違う。何か…どころではない…まるで別人と言っていいだろう。
強い女として自分の信念を貫いて…誰にも媚びず誰にも諂う事なく…。
周りからは女の幸せを捨てた哀れな女に見えていたのかもしれない。
そんな私がほんの少しのやり取りの中でこれほどまでに変わってしまった。
変わってしまった…?いや…何も変わってなどいない。本来の私そのものを初めて表現できる空間を手に入れただけなのかもしれない。
実生活の中で秘匿性のあるインターネットの中の虚空間が私に素直に振る舞うことのできる自由を与えたのか…。
秘匿性といってもそれは完全などではない。どこにも安全を保証してくれる世界などない。その道に長けた者であれば私が何者なのかを探り当てる事もできるのだろう。
誰も居ないオフィスで…誰にバレる心配もない安心な空間での行いの退屈さに、そんなほんの少しの危うさが露出という本来の醍醐味を僅かながら私の意識にスリルを与え、そこに魅了されてしまったのか…。
下半身を剥き出しのままデスクに戻りサイトに没入していく。
コメントを上げ、返しのコメントを待つ間にも、意識の中に植えつけられてしまった部下の視線を思い浮かべる。
「そうなの…その視線…。松本の目が…私をイヤらしく見るから…私はこんなに…。」
誰かこの男をなんとかしてくれ…と、今にも叫んでしまいそうなほどに苛立ちをあらわにしていた相手が、いつの間にか私に未知の快楽を与えてくれる大切な存在に様変わりしてしまった。
心の変化をサイトの相手であり部下でもある…。部下の存在を巧みにチラつかせ全てを見透かしたかのように真の私を引き出したサイトの相手。
今となってはどちらも失うには惜しい存在となって私の心の中に居座ってしまった…。
そう…社会の仕組みの中で生き残ってきた私の生き方そのものを否定しながらも理解を示すこの言葉…。
虚勢を張り重い何かを背負いながら走り抜けてきた私に優しく手を差し伸べ、そっと私から重い何かを肩代わりしてくれる…。
そんな私の間違いを正し諭すような言葉に惹き込まれてしまったのか…。
不思議とここでは素直になれた。強く振る舞う必要もない…ただ一人の女として肩から力を抜く事ができた…。
《そう…私は他人を罵る事などできない…。そんな立派な人間じゃないの…。
オフィスで部下の視線を意識して…下着を濡らすほどに興奮して…。
更なる刺激を求めて言われるままに下着を脱いでしまうなんて…。
そんな未熟な人間が…人の上に立つなんて…。》
謝罪と感謝…そんな言葉が私と他人の垣根を取り払ったかのように素直な言葉がスラスラと飛び出してきていた…。
《私は…私の欲を満たす為に…部下のデスクや椅子を使って…オナニーをして…汚してしまったの…。
パンティを脱いで…剥き出しの…濡れたオマンコを擦りつけて…部下の環境を汚すオナニーに…夢中になっちゃっの…。
デスクからも…背もたれからも…オマンコから溢れた蜜が…糸を引いて滴るほどに…。》
思い返しながら詳細な報告を始める私。
自慰行為などというはしたない行為は本来誰にも知られるはずのない秘められたものでなければならないはず…。
それを赤裸々に語る行為にさらなる羞恥が私を狂わせていく。
《言ったわね…確かに何度も言ったかもしれない…『こんな事も出来ないの?』『何度言ったらわかるの?』『あんたにはいったいなにができるの?』
認めたことも…褒めたことも…一度もなかった…。
私は部下の…尊厳を…。
彼の心に深い傷を残してしまったのかしら…。償い…私は彼にどんな償いができるのかしら…。》
諭すような文字に追い込まれた私は、心の奥底から深謝の念が込み上げてくる。
《私は…淫らで…惨めで…恥ずかしい生き物…。
そうなの…私は…淫乱な雌…。
部下のデスクでオナニーをしながら言ったの…。
淫乱で…惨めな姿を…見て欲しい…。
私をもっと…淫乱な雌に変えて欲しい…。
もっと淫らに…辱められて悦ぶ雌に…躾けて欲しいと…。》
自慰行為の最中に口走ってしまった言葉までも報告できるほど私は素の自分を曝け出す事ができるまでに…。
しかしながらサイトといういつでも逃げられる状況に甘んじていた部分もあったのだろう…。しかし次に提案されたのは直接繋がることができるSNS。
一歩踏み出す関係性に僅かながら躊躇いが…。
QRコードから始まった淫行が、QRコードで更なる淫界へと誘う…。
繋がるかどうか…いまだ決心はつかない。
帰宅途中…頭を冷やしながら考えればいい…。嫌ならこれまで…求めるなら踏み出せばいい…。
決心した時のために下着を写真に撮っておこうと引き出しを開いた瞬間、モワッと立ち上る淫臭…。
引き出しの中に籠もっていた香りが一気に大気に放出される。
それはまるで私の中に押し込めていた何かが一気に解放される様にも思える。
丸めて隠した下着を取り出し、引き出しの中のファイルの背表紙の上に見えるように広げる。
「汚れた下着を…人に…見せるなんて…。」
シャッター音がいつも以上に大きく感じ、その音が響いた瞬間、身体をビクンっと震わせてしまう。
帰り支度を整えオフィスを後にする。夜道を歩き駅へと向かう道すがら…。
『下着を着けていないって…こんなに頼りないものなの…?』
初めての経験に不安を感じながらも、普通に見えるその外観とは裏腹に、秘められた淫行を隠している罪悪感が私の心を乱していく。
ふと立ち止まり辺りを見渡す。他には人の姿は見えない。
QRコードを使いSNSに繋げる。
帰り間際、デスクの引き出しの中を撮った画像を開き…。
『ホントに見せちゃう…?もう…後戻りできなくなる…。』
僅かな葛藤。しかし新たな刺激を求める好奇心がそれを打ち消すかのように、恥ずかしい画像を送信してしまう…。
それだけで膝がガクガクと震える。
無防備な下半身は太ももの内側を伝う蜜を感じる…。
『もう…。戻れない…。』
【おはようございます。
いつの間にか寝落ちてしまって…。
私などまだまだです…。松本さんの表現力に惹き込まれています。
展開…そうですね…。サイトの相手との関係が一番という流れは維持できれば…。
暫くはサイトの相手と部下松本が同一人物である事は明かさないままサイトの相手の指示に従って…みたいな流れがいいですね。
部下にさりげなく見せつける指示や、社外での指示に従っている私を部下に見られる…みたいなものも…。
避けたい行為…と言うか…お尻と排泄管理みたいなものは好みではないですね。
蔑みの意を込めた言葉と言うのは良いのですが、あまりにも高圧的と言いますか罵倒されるような言葉遣いは苦手です。
変態、淫乱、惨め、恥ずかしい雌…だとしても最低限の尊厳は認めていただけたらと思います。
色々注文ばかりでごめんなさい。可能な範囲で構わないのでよろしくお願いします。】
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