「いいねぇ…、良い感じになってきたじゃないか…。
やり取りが始まった直後の粋がる貴女と、今の貴女…どっちが本当の貴女なのか…。
今となってはもう考える必要すらなさそうですね…。」
結局貴女も被害者なのかもしれない。
今までの貴女という、誰にも囚われず、媚びず、自分の力のみを信じてやってきたのだろう。
それが性格なのか…、家庭環境なのか…、何かしらのきっかけがあったのかまで走る由もないが。
少なくとも何らかの形で自分自身に負荷をかけてしまっていた。
そしてその振る舞いが、他を寄せ付けず本来の自分という物に蓋をしてしまったのかもしれない。
直接現場で語った言葉までを知る術はない。
しかし、書き込みを見るに思った以上の、心の底に眠る本来の気持ち、欲求、願望、妄想…を曝け出したのではないか…。そう考えるに足るコメントの内容だった。
《ちゃんと…立場を…本来の貴女を理解出来てきたようですね…。
感心感心…。
身の丈に合った言葉を使い、振る舞うことはとても重要です。
使う言葉、使ってきた言葉は貴女の人生そのもの…。
それは経験から十分感じている事でしょう…。
あらゆる人間を蔑み、蹴落とし、抜き去ってきた。
でも、気づけた…。
貴女は決して…、人の上に立っていい人間じゃなかったことに…。
役立たずだ、無能だと罵るような資格は欠片も持ってはいない。
もちろん、そんな資格は本来誰にもない、貴女以外にだってない。
でもそれ以上はっきりしているのは…。
貴女は職場で、オフィスで、下着を脱いだ。
部下のデスクで…椅子を使って、欲を満たした。
そうですよね…?
ただただ、おなにーの為に部下の就業環境を汚したんです…。
そんな人間が人の上に立つ…?指導…?育成…?ちゃんちゃらおかしいですよね…?》
文字…は、時に言葉より残酷になる。
言葉は見えない…、心を抉るような言葉を投げかけられても、脳はそれらをずっと覚えてはいられない。
しかし文字は違う。
目に見え、何度目を通しても意図的に削除しない限り消えることはない。
何度でも、何度でも、相手を犯すように攻撃的な言葉を投げ続けるのだ。
男はその事実を理解している。
真奈美よりも先にこのサイトに訪れ、幾人ともつかぬ女を相手にしてきた。
時には対面することもあり、時には隷属的な行為を強いてきた。
のし上がるスキル、手法、経験は真奈美に遠く及ばない。
しかし事、雌を雌たらしめる為のアプローチは真奈美の経験値を遥かに凌いでいる。
。
指示に対しての報告が足りないと感じても催促はしない。
真奈美はそれを必ず見ている、し、実行している。
そして必ず報告する従順さは既に躾が上がっている。
今の真奈美の姿を誰が想像するだろうか…。
勝気、強気、誰にも媚びない自尊心の塊。
そんな女がどこの誰とも知らぬ、性別さえわからない相手に媚び諂っているこの状況を。
そして少し待てば、ちゃんと追加で報告は返ってくる。
その言葉はもはや、ただ露出することで刺激を味わいたいだけのモノではない。
もはや洗脳の類すら超越し、自らの意志で隷属を辱めを求めている言葉たちがはっきりとそこにはあった。
《良いですね…、ちゃんと言われた通りできるのは素晴らしい。
きっと何度も出来損ないの部下に言ったんでしょう…?
言われたこともできないなら、いったい何ができるのか…と。
見下し、蔑み、嘲笑いながら、きちんと見極めもせずに無能を決めつけて。
そんな上司が、自分のデスクで…おなにーしているなんて…。
躾けてほしいなんて言葉じゃ足りませんよね…?
尊厳を踏みにじった事実を償わなければ到底許されるものではない。
如何にご自身が淫らで、惨めで、恥ずかしい生き物なのかを髄まで知って頂き、欲の捌け口にでもされなければ到底…。》
事は一層大袈裟に、非現実的になっていく。
とはいえ、いきなりの変化が起これば、社内でも問題視されかねない。
本当に真美が、杉崎真奈美、だったとしたら、頭のてっぺんから足の先までしゃぶりつくすほど楽しまなければ満足できるわけがない。
じっくりと…、まるで低温調理。
高温で一気に焼き上げるのではなく、じっくりと時間をかけて味付けをし、しゃぶりつくす。
その為には簡単に気づかれてもらっても困るのだ…。
さらに、もっと、より深くどれだけ自分を堕とせるか…それを楽しんでから。
サイトという匿名性を利用して…。
《いい質問ですね…。
途中から少し気になっていたんですよ…。
貴女の意識はもう部下にしかないのではないか…と、私の事はもう蚊帳の外なのではないか、とね…。
良いですか…?
貴女はまだ未完成…、中途半端なんですよ…。
少し謝罪したくらいで誤った気になってもらっては困ります…。
当然、部下に対しての対応も今までを変えてはいけません。
心変わりはしても、使う言葉をいきなり変えてしまってはかえって不信感を生む。
良いですか…?
余計なことは考えず、「貴女は言われた通りに」やればいいんです。
言った覚え…ありそうですね…?
優秀だと感じている上司は総じて、自分の言うとおりにやればいいって思っていそうだ…。
といっても、私も鬼じゃない…。
下着は普段通り身に着けてくださってかまいません…。
ただし…、ちゃんと日々身に着けている下着の色、柄は報告していただきます。
部下へのアプローチも、部下の反応も…事細かにね…。
その為にはサイトだけでのやり取りは少し不便だ。
SNSでのやり取りに切り替えましょう。
それならもっと密にコミュニケーションが取れる。
IDを載せておきますので、そちらでこの後はやり取りをしましょう…。
不特定多数の目に触れる場所では、これ以上踏み込んだやり取りも難しいですし…。
何より、サイトだと「文字しか送れません」から…。
このサイトでのやり取りはここまでです。
続行がご希望なら次のステップで…、さらなる雌への道を歩みましょうね…。
「やっても見ないうちに判断するのはもうやめにする」でしたよね…?
せっかくです…、次のステップ最初のメッセージは、「デスクに置き去りにした汚い下着の写真。」からにしましょう。
それを帰宅途中に送ってくださいね…?
万が一後ろから覗かれたら大変ですが…、誰にも気づかれる可能性がない場所でそんなことをしても、楽しめないかもしれませんから…。
くれぐれも道中お気をつけて…、パンツをはいていない事…忘れないでくださいね…?》
最下段にSNSのQRコードを張り付けて、メッセージを終える。
考えてみれば、やり取りの始まりもQRコードだった。
そしてさらに踏み込むやり取りもまた、QRコードで先へと進もうとしている。
「最高だ…、この女…。
本当に杉崎なのか…。だったらいいなぁ…。
こんなに出社を楽しみにする夜が来るなんて思ってもいなかったぜ…。
杉崎のパンツの画像…来るかな…。
来なくても…今更脱いだぱんつを履きなおして帰る…なんてこともないだろう…。
いずれにしても拝めるはずだ…。
それにしてもあの杉崎…、白のレースって言ったか…?
可愛いぱんつ履いてんじゃねぇか…。
全部…下着も全部把握してやる、全部晒させてやる…もちろんその奥も全部、全部だ…。
ふふふ、はははっ…。」
確定ではない。
と言っても99く上司本人であることがわかっていれば興奮も一入。
メッセージを待ちながら…同時に興奮冷めぬ夜が明けるのも待つ男。
終わらない物語…いや、終わったのかもしれない物語が始まろうとしているかもしれない。
【結局私も遅くなってしまいました。
短編小説のような魅力を惜しみなく発揮してくださっていますね…。
読み入ってしまいました…。
少しお話しできているついでと言っては何ですが…。
現状の私のレスに対しての注文や希望などはありませんか…?
また今後の展開に対しての具体的な希望や望む行為、あるいは避けたい行為なども良ければ教えてください。
魅力的なシチュだっただけに打ち合わせもなく、慌てて書き込みを入れてしまったので今更にはなりますが…、よろしくお願いいたします。】
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