「ごめんなさい…私が間違っていた…。
ごめんなさい…貴女の意見を否定してしまって…。」
画面に表示されている真奈美が紡いだ言葉。
一見すれば只の謝罪。
数回前まで続いていた淫らではしたないコメントではない。
しかし自らの意志、意見を固持し続け、聞く耳を持たない。
これが特定の者に対して、だったのなら人の好き嫌いもあるのかもしれないが、
彼女にとっては相手は重要ではない。
時には上司でさえも謙ることもせず、真向から対立することも少なくない。
そんな彼女を誇らしく、憧れに思う女性社員もあるが
断じて、彼女がその社員らの味方…というわけではない。
つまるところ、使えるか使えないか、自分の白と言えば白、黒と言えば黒に有無を言わせず賛同するかどうかに尽きる。
そうなれば異性で無能…、馬が合わないと思われる男に等いい印象を持つわけがない。
百人が百人男に賛同しても、彼女はきっと折れることはない。
それだけの自尊、そして男を卑下し続けたという事実。
それを身をもって受け続けてきた男からすれば、彼女の謝罪の言葉は何にも代えがたい勝利の味を思わせる。
「最高だ…。
貴女が…杉崎真奈美なら、もう俺は天にも昇る思い。
もしそうでなくても…、杉崎への不満は貴女で解消すればいい…。」
少なくともサイトを通して知り合った形の相手に、感謝したいほどの愉悦を感じていた。
《自分の非を認める勇気…素晴らしいですよ…真美さん。
これできっと、現実に後ろめたさを感じることなく…踏み入れることができる。
だってそうでしょう…?
事実よりも自分の意見を優先する人生を送り続けてきたのに…。
中身は普通じゃない行為に下着を濡らし、汚す変態だなんて…。
誰も許さないですよね…?
認めて…諂って…、過ごすことも覚えないといけない。
貴女はもう部下の事を無能呼ばわりできないはずだ…。
なぜか…?
貴女の中にあるものを引きずり出したのは…、貴女の中にある彼の存在だ。
彼の視線だ、彼の表情だ…。》
間接的に下嫌いしているはずの男への従属を促すかのような言葉をかける。
実際、無能呼ばわりしているはずの男の視線を意識するようになってから、涎のような蜜を垂れ流し始めたのは事実。
それを当人もわかっているはずだ。
プライドを絵に描いたような女だが、きっと馬鹿ではない。
自分は相手より優れている、その潜在的意識がこれまでの彼女を作ってきているというのなら。
自分は変態的な行為に悦びを感じ、見知らぬ男に、無能な部下に媚び諂うことに悦びを感じる生き物だという意識が根付けば、行動も簡単に変わるだろう。
事は至ってシンプル。
会心は、今までの自分の形作って来た環境がストレスだったこと。
そしてその矛先が単に厭らしい行為に向けられたわけではなく、露出、という一本ズレた行為に踏み出したことだろう。
《次は感謝…。
謝罪と感謝は表裏一体。
非を認め許しを乞う…、そして許されたなら…、謙り…、諂い…媚び…、感謝しなければ…そうでしょう…?
さぁ…その下着はそっとデスクの引き出しにしまってください。
明日のこの時間まで、決して触れてはいけません。
もちろん鍵を掛けるなんて言語道断。
そして…、彼のデスクへもう一度…。
今までの接し方を改めることを…、淫乱で惨めで、はしたない雌上司の言葉で誓って下さい…。
そして、指導…と言いつくろって汚したデスク、椅子を…。
今度は媚びた雌の汁で上書きするんです。
回数は指定しません。
貴女が彼を…無能呼ばわりした彼の視線に濡れ、興奮したことを心の底から自覚できるまで。
詫びて…求めて…、晒すんです…貴女自身を…。》
デスクを汚す、だけではなく引き抜いた下着を施錠できないデスクに収納させて帰宅させること。
上司は取引先の関係で他の社員よりも出社が遅い。
少し早く来れば、誰もいないうちにデスクを確認できるという寸法。
ほぼ間違いない、と感じながらも、確定的な要素を求めたのだ。
部下のデスクに忍ばせることも考えたが、万が一違っては少し面倒。
まずは長く楽しめる準備、そして確認。
より大胆な行動に出させるのはまだ先でもいい。
《万が一にでも、無能な部下君が…貴女のデスクを覗いたら…、と考えると…ぞっとしますね…?
まさか上司が、ぱんつを脱いで仕事しているなんて…。
思わないでしょうからね…?
そうなったらどうしましょう…。
私の指示に従っている場合じゃなくなりそうですね…。
奴隷になっちゃうかもしれません…、大変大変…。》
報告を待たず、最後に追い打ちをかけるようなメッセージで締めくくる。
その日の指示命令はそこまでだろうか…。
雌に変貌したおそらく上司であろう女の行動に、むしろ虜にでもなったかのような感覚さえ覚えて。
【こんにちは。
テンポに関してはお気になさらず。
私にしてみれば、昨日のような更新率の方が奇跡だと思っています。
実際、盆を開ければ仕事も始まりますのでこうも更新できることは私もありません。
お返事が楽しみでしょうがないのは言うまでもありませんが、
描きたいことが描けない状態で更新していただくのも申し訳ない気持ちがあります。
真奈美さんのペースで大丈夫ですので。】
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